「 2018年06月 」一覧

NO IMAGE

デジタルヘルスが変える世界

2022年グローバルの医療用医薬品の売上は、US$1兆(約120兆円)を超え、年率6-7%の成長をすると予測されている。グローバルではR&D生産性の向上により、新しいクラスのバイオ医薬品のパイプラインが充実し、従来(プライマリーケア)と違ったブロックバスターが数々と登場、製薬業界はかつてない黄金期を迎えている。これからは個人データや疫学データに基づいた、遺伝子・細胞治療、再生・予防医療などが大きな進化を遂げると予測される。一方、ジェネリック80%(国内)、バイオ医薬品の特許失効は約9兆円という大きな環境変化の中で、2020年以降は大型低分子医薬品の特許失効品目が激減し、ジェネリック、CDMO業界はこれまでのような成長を確保できなくなる。我が国のバイオシミラーの製造技術、製造規模は欧米・韓国企業などに15年以上も遅れを取っており、なかなか成長のシナリオが描けない状況である。そのような中で、ジェネリック、バイオシミラー、バイオ医薬品、医療機器、デジタルヘルス、ゲノム解析、個別化医療、医工連携、医療保険制度などのキーワードを中心に、ヘルスケア産業全体の将来の成長戦略を議論したい。なお、セミナー開催直前まで最新情報を反映させて解説する。