「 2020年09月 」一覧

NO IMAGE

[医療改革] 感染症予防・制御へ統合調査システムの作成を 日本学術会議

 日本学術会議はこのほど、感染症対策とデジタル変革などの推進に関する提言を公表した。医療システムのデジタル変革については「政府は感染症の予防・制御のための統合調査システムを作成し、運用すべきである」としている(p20参照)。 提言では、新型コロナウイルス感染症の流行で、保健所の業務が短期間で増大したため、感染症を診断した医師から送付された届出内容を保健所職員がオンラインシステムにデータを入力して登録する感染症発生動向調査事業(NESID)への登録作業が業務上の負担となったことを指摘。その結・・・...

NO IMAGE

[インフル] 診療・検査医療機関に必要な個人防護具配布を 厚労省事務連絡

 厚生労働省医政局経済課は、インフルエンザ流行に備えた体制整備に係る医療用物資の配布に関する事務連絡(15日付)を都道府県、保健所設置市、特別区に出した。診療・検査医療機関(仮称)に対して必要な個人防護具(PPE)が行き渡るよう、協力を求めている(p2参照)。 事務連絡では、発熱患者などが帰国者・接触者相談センターを介することなく、かかりつけ医などの地域で身近な医療機関や検査センターに相談・受診し、必要に応じて検査を受けられる体制を10月中に整備することを都道府県に依頼していることを取り上・・・...

NO IMAGE

[医療提供体制] コロナ対応の医療貸付事業で限度額引き上げ 福祉医療機構

 福祉医療機構は、医療貸付事業(長期運転資金)に係る新型コロナウイルス対応支援資金の融資条件を拡充した。新型コロナの影響で医業収益が前年同月と比べて30%以上減った月が1カ月以上ある医療機関への貸付金の限度額を病院は従来の7.2億円から10億円に、診療所は従来の4,000万円から5,000万円にそれぞれ引き上げた(p2参照)。 同機構はまた、無利子貸付の上限枠を病院は2億円(従来1億円)、診療所は5,000万円(同4,000万円)にするとともに、無担保貸付の上限枠に関しても病院は6億円(同3億円)、...

NO IMAGE

[医療提供体制] 国のゲーム障害治療政策に「大きく寄与」 国立病院機構

 独立行政法人評価に関する有識者会議国立病院WGの会合が16日に開かれ、国立病院機構が2019年度の業務実績などを示した。「診療事業(国の医療政策への貢献)」に関しては、「精神科医療への対応」を含めた自己評価を5段階で2番目に高い「A」と記載。依存症対策については、全国拠点となっている久里浜医療センターを取り上げ、国のゲーム障害治療政策に「大きく寄与している」などとした(p29参照)。 依存症への対応を巡っては、久里浜医療センターが18年度に厚生労働省の依存症関連事業として、ゲーム・ネット依存に関・...

NO IMAGE

[診療報酬] 新型コロナの中等症患者受入れで臨時的診療報酬の周知徹底を

 厚生労働省保険局医療課は15日付で、新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱い(その27)を各都道府県などに事務連絡した。14日の中医協における会議の結果を受けたもの。新型コロナウイルス感染が継続している状況を考慮し、中等症の患者受入れにあたり、診療・管理について実態に即した臨時的な診療報酬の取り扱いの周知徹底を求めている(p1参照)。 事務連絡では、中等症以上の新型コロナウイルス感染症患者に対する診療について、呼吸不全を認める患者については、呼吸不全管理が必要となり、それ・・・...

NO IMAGE

[医療提供体制] クラスター発生地域、入院・入所者に一斉検査を 厚労省

 厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は15日、「新型コロナウイルス感染症に関する検査体制の拡充に向けた指針」に関する事務連絡を、都道府県、保健所設置市、特別区に出した。指針では、検査の実施によって都道府県などが負担する費用について「十分な財源を確保しているので、必要な検査は広く実施していただくようお願いしたい」としている(p1参照)(p3参照)。 事務連絡では、国と地方自治体の協働の下、新型コロナウイルス感染症に関する検査体制の拡充を図る観点から、指針を策定したことを説明・・・...

NO IMAGE

[感染症] 風しん新規報告数1人、累計患者数は89人 疫学情報・第36週

 国立感染症研究所・感染症疫学センターは15日、「風しんに関する疫学情報:2020年9月9日現在、第36週(8月31日-9月6日)」を公表した。それによると、神奈川県から1人の新規報告があった。第35週から1人の届出取り下げがあり、第1週からの累積患者報告数は前週から増減なく89人となった(遅れ報告含む)。なお、9月10日以降に遅れて届出のあった報告は含まれていない(p1~p2参照)。 5人以上の累積報告数が報告されている都道府県は、東京都(22人)、神奈川県(8人)、愛知県(8人)、兵庫県(7人)...

NO IMAGE

[予算] 新型コロナ対策の予備費から総額1兆6,386億円を支出 閣議決定

 新型コロナウイルス感染症の治療に当たる医療機関を支援したり、インフルエンザ流行期に備え医療提供体制を確保したりするための経費として、政府は15日、新型コロナ対策の予備費から1兆1,946億円を充てることを閣議決定した(p2参照)。呼吸不全がある中等症(中等症II)以上の患者を受け入れる一般病棟への診療報酬を特例で引き上げるほか、特定機能病院など重点医療機関による病床確保料も引き上げる(p2参照)。 こうした医療提供体制の確保以外に、抗原簡易キットの生産設備への補助に17億円などを充て、新型コ・・・...

NO IMAGE

[診療報酬] 重点医療機関、コロナ患者の病床確保料をさらに引き上げ

 政府が15日に閣議決定した2020年度第2次補正予算の予備費の支出では、病院や病棟全体を新型コロナウイルス感染症患者のために確保している重点医療機関の病床確保料を引き上げる。患者の受け入れ体制を確保するのが目的(p5参照)。 重点医療機関などの病床確保料については、新型コロナに対応する2次補正で補助を追加し、ICU病床は1床当たり30万1,000円/日、HCU病床は同21万1,000円/日、その他の病床は同5万2,000円/日とした(p5参照)。 2次補正の予備費の支出では、医療提供体制の確保に1...

NO IMAGE

[救急医療] 20年9月7日-9月13日の熱中症による救急搬送は2,453人 消防庁

 消防庁が15日に公表した9月7日-9月13日の「熱中症による救急搬送人員数(速報値)」によると、熱中症による救急搬送人員数は2,453人(前年比2,945人減)。6月1日からの累計は6万2,847人となり、前年同時期と比べ1,977人減少した(p1~p2参照)。 年齢区分別の搬送人員と構成比は、乳幼児(生後28日以上7歳未満)23人(0.9%)、少年(7歳以上18歳未満)270人(11.0%)、成人(18歳以上65歳未満)796人(32.5%)、高齢者(65歳以上)は1,364人(55.6%)とな...