「 2020年10月 」一覧

NO IMAGE

[医療提供体制] 地域連携薬局などの要件を明確化 薬機法改正で厚労省

 厚生労働省は、医薬品医療機器等法(薬機法)施行規則の改正省令案に関するパブリックコメントの募集を始めた(p1参照)。改正薬機法で導入される制度での「特定の機能を有する薬局」の認定基準を明確化。地域連携薬局の認定を受けるためには、利用者の相談内容が漏えいしないような構造設備や、地域包括ケアシステムの構築につながる会議への定期的な参加などが求められる(p2参照)。意見募集は、11月6日まで。 9月1日の改正薬機法の一部施行により、機能別の薬局の認定・表示制度が2021年8月から始まる。患者が自・・・...

NO IMAGE

[医療提供体制] 保険薬局の独立性に関する不適切な事例を指摘 厚労省

 厚生労働省が8日に公表した保険調剤確認事項リストでは、保険薬局の独立性に関する不適切な事例を指摘した(p41参照)。 保険薬局の独立性に関しては、経済面で、▽保険医療機関にリベート・バックマージンを支払っている▽保険医療機関の関係者の一部負担金を減免している▽保険医療機関との間で、職員の派遣などが行われている▽経営主体が保険医療機関と実質的に同一▽保険薬局に保険医療機関の資本が入っている-の5点を指摘。 また、機能面では「医薬品の購入管理、調剤報酬の請求等の事務を保険医療機関と共同で行って・・・...

NO IMAGE

[感染症] 東京都、入院患者数の再増加に警戒が必要

 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第14回)が8日、都庁で開かれた。公表された「専門家によるモニタリングコメント・意見」では、入院患者数について「新規陽性者数及び接触歴等不明者数の増加比が100%に近い数値であり、入院患者数が再び増加することへの警戒が必要である」としている(p7参照)。 コメント・意見では、7日時点の入院患者数について、前回(9月30日時点)の1,165人から976人となったことを取り上げ「7月23日以来約2か月半ぶりに1,000人を下回ったものの、依然として高い水...

NO IMAGE

[医療改革] 後期高齢者2割負担、施行時期の設定提言 財政審分科会で財務省

 財務省は8日の財政制度等審議会・財政制度分科会で、現在は1割とされている後期高齢者(75歳以上)の医療費の自己負担割合を可能な限り広範囲で2割にするとともに、遅くとも2022年度初めまでにそれを実施できるよう施行時期を定めるべきだと提言した(p17参照)。また、患者が紹介状なしで大病院を受診する場合の定額負担の対象病院の拡大や、徴収額の引き上げも主張した(p20参照)。同分科会では、11月ごろにまとめる21年度予算編成に関する建議に向け、議論を深める。 この日の分科会は社会保障がテーマとなり、・・...

NO IMAGE

[医療改革] 財務省が21年度薬価改定の実現を主張、全品改定を視野に

 財務省は、8日に開催した財政制度等審議会・財政制度分科会に提出した資料で、毎年薬価改定の初年度となる2021年度の薬価改定について「初年度にふさわしい改定を実現する必要がある」とし、改定の実施を強く主張した。また「全品改定を視野」に入れ「先発医薬品も幅広く対象品目に含めるべき」とした(p27参照)。 21年度の薬価改定については、日本薬剤師会をはじめ日本医師会、日本歯科医師会、病院団体など医療関係者が、薬価調査の実施も含めてそろって反対し、医薬品卸業者や製薬団体も強く反対している。しかし、・・・...

NO IMAGE

[医薬品] 保険調剤の確認事項公表、2枚処方箋など不適切事例を指摘 厚労省

 厚生労働省は8日、保険調剤確認事項リストを公表した。保険調剤に関する不適切な事例を列挙し、改めるよう求めている。全般的事項では、投与期間に上限のある医薬品について2枚以上の処方箋を受け付け、上限を超えて調剤、処方箋によらない調剤などを挙げた。調剤基本料や地域支援体制加算では、要件を満たさずに算定。さらに、薬学管理料では各種点数を患者の同意を得ずに算定しているなど、ほぼ全ての点数項目で改善すべき点を指摘している(p2参照)(p5参照)(p8~p10参照)(p15参照)。 調剤の全般的事・・・...

NO IMAGE

[予算] 地域医療介護総合確保基金介護分、20年度1回目内示額は358.35億円

 厚生労働省は8日、2020年度の「地域医療介護総合確保基金(介護分)」について、1回目の内示額を公表した。47都道府県での総額は358.35億円(国費)。基金規模(537.53億円)の3分の2に相当し、内訳は、▽介護施設等整備分/268.10億円▽介護従事者確保分/90.26億円−となっている(p1~p3参照)。・・・...

NO IMAGE

[社会福祉] 被保護世帯総数は前年同月比0.0%減の163万6,827世帯 厚労省

 厚生労働省はこのほど、2020年7月分の「生活保護の被保護者調査(概数)」を公表した。詳細は以下の通り(p1~p6参照)。●被保護実人員総数(保護停止中を含む):205万3,606人(前年同月比2万3,920人減・1.2%減)●被保護世帯総数(保護停止中を含む):163万6,827世帯(437世帯減・0.0%減)●世帯類型別世帯数(保護停止中を含まない)▽高齢者世帯/90万4,620世帯(7,602世帯増・0.8%増)▽高齢者世帯を除く世帯/72万4,640世帯(7,428世帯減・1.0%減)●高...

NO IMAGE

[介護] ケアプラン、約4人に1人が1年間同じ内容 財務省調査

 介護保険サービス利用者の約4人に1人の居宅サービス計画(ケアプラン)が、1年間で内容が同じだったとする調査結果を財務省が公表した。要介護度別でも同様の結果だった。同省は「利用者負担を設定することで、利用者自身がケアマネジメントの質に関心を持つようにすることも考えられるのではないか」と指摘している(p4参照)。 財務省は、全国の全ての介護保険者を対象に2018、19年の各4月分のケアプランの内容を調査。1,420の介護保険者から回答を得た。有効回答数は1万2,603件だった。 それによると、有効回答...

NO IMAGE

[医療改革] オンライン診療・服薬指導恒久化へ議論開始 規制改革推進会議

 政府の規制改革推進会議は7日、議長・座長会合を開催し、当面の審議事項について議論した。医療分野の規制改革として、新型コロナウイルスの感染拡大時に限って特例的に実施を認めているオンライン診療・服薬指導などの恒久化を明示(p1参照)。現在のデジタル時代にマッチした制度に見直す方針を示した。 この日の会合で、菅政権が最重要課題としている規制改革やデジタル化の推進に向けた検討をスタートさせた。 出席した菅義偉首相は「新型コロナウイルスや規制のデジタル化への対応、地方を含めた経済活性化は、い・・・...