「 2020年11月 」一覧

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[医療改革] 後期高齢者の「現役並み所得」基準、見直しは当面見送り

 厚生労働省は12日の社会保障審議会・医療保険部会で、75歳以上の後期高齢者で現役並みの所得があるとする判断基準について「引き続き検討」することを提案し、了承された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、基準の算定の基となる現役世代の2020年度の収入を現時点で把握できないため(p55参照)。 同部会後、厚労省の担当者は「年内には結論を出せない」とし、同部会が年末までに行う取りまとめに判断基準の見直しを盛り込まない考えを示した。◆基準該当者は約130万人 後期高齢者の「現役並み所得」の基準は現在・・...

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[医療提供体制] 障害報酬、コロナ禍で短期入所の費用額・利用者数が減少

 厚生労働省は12日に開催された第20回障害福祉サービス等報酬改定検討チームのオンライン会議で「コロナ禍における障害報酬の請求状況」を示した。収入への影響については「特に短期入所で大きく、費用額・利用者数ともに本年2月以降急激に低下し、4月から5月にかけて3割以上の減少となった」などとしている(p110参照)。 厚労省は、短期入所の費用額・利用者数に関して、6月以降はやや持ち直したが、7月でも約1-2割の減少になっていることに触れ「依然として影響が見られる」と説明している(p110参照)。 そのほ・...

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[感染症] 東京都、深刻な状況を見据えた入院・宿泊療養体制の確保検討を

 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第19回)が12日、都庁で開かれた。公表された「専門家によるモニタリングコメント・意見」では「今週の状況を急速な感染拡大の始まりと捉え、今後の深刻な状況を見据えた入院・宿泊療養の体制の確保や陽性者の重症度・緊急度に応じた療養先選定のあり方を早急に検討する必要がある」との見解を示している(p9参照)。 コメント・意見では、11日時点の入院患者数について、前回(4日時点)の1,040人から1,076人となったことなどを取り上げ「入院患者数は依然1,000...

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[医療改革] 後期高齢者負担・大病院定額負担拡大などで議論 社保審・部会

 厚生労働省は12日、医療保険制度改革の課題とされている後期高齢者医療の窓口負担割合の引き上げ、大病院の受診時定額負担の200床以上の一般病院への拡大、薬剤自己負担の見直しなどについて、社会保障審議会・医療保険部会で議論を求めた。全世代型社会保障検討会議が年末にまとめる最終報告に向け、同審議会としての意見の取りまとめを行っていく。最大の焦点は、後期高齢者の窓口負担で、支払側の各団体は一致して引き上げるべきとし、診療側は慎重な検討を求め、それぞれ資料を提出した。 後期高齢者医療の窓口負担割合・・・...

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[医療改革] 現役並み所得者除く後期高齢者医療費、2割負担なら年3.4万円増

 厚生労働省は12日、後期高齢者(75歳以上)の医療費の自己負担の割合を現在の1割から2割へ引き上げた場合、課税所得が145万円未満の後期高齢者の一人当たりの自己負担額は平均で年間11.5万円となり、従来と比べて3.4万円増えるとの推計結果を社会保障審議会・医療保険部会に示した(p52参照)。委員からは、負担割合の引き上げの議論は慎重にすべきだとの指摘があった一方、原則2割負担を求める意見があり、この日も決着しなかった。同部会では、引き続きこのテーマについて議論し、年内に結論を出す。 厚労省によると...

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[医療費] 7月の医療費、休日数等調整後は前年比1.8%減にとどまる 厚労省

 厚生労働省は12日の社会保障審議会・医療保険部会で、医療保険制度への新型コロナウイルス感染症の影響として、4-7月の医療費の動向を説明した。この中で、概算医療費の伸びは5月に前年同月比▲11.9%と底を打った後、6月は▲2.4%にとどまったが、7月は▲4.5%と減少幅は拡大し、診療種類別でもほぼ同様の傾向だとした。また、休日数等の調整後は、4月▲11.1%、5月▲12.6%、6月▲6.1%、7月▲1.8%で、「6-7月にかけて減少幅は縮小している」ことを示した(p5参照)(p17参照)。 概算医療...

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超高齢社会のなか高齢者住宅業界の再編は進む? 気になる現状と今後の展望は?

KPMGヘルスケアジャパンの松田淳代表取締役・ パートナーによるセミナー「業界再編が進む高齢者住宅業界の現状と展望」をレポート。介護事業者のM&Aや病床の減少などの動きがあるなか、今後の高齢者住宅はどうなるのでしょうか? 注目すべき点をご紹介します。...

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治療用アプリが国内初の保険適用、初回診療時に2万5400円分を算定(ニュース)

 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2020年11月11日の総会で、CureApp(東京・中央)のニコチン依存症を対象とした治療用アプリと一酸化炭素(CO)チェッカーの保険適用を了承した。12月1日に保険適用され、医療機関での処方が可能になる見込み。CureApp社長の佐竹晃太氏は「最初の風穴を開けた。意義深いと考えている」とコメントした。 CureAppの治療用アプリとCOチェッカー......

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[感染症] 新型コロナ、医療機関・職場・会食などクラスター多様化 厚労省

 厚生労働省は11日、第13回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの感染状況の評価などを公表した。感染拡大の要因となるクラスターについては「地方都市の歓楽街に加え、会食や職場及び外国人コミュニティー、医療機関や福祉施設などにおける事例など多様化や地域への広がりがみられる」としている(p92参照)。 厚労省によると、4日時点の全国の入院者数は3,592人で、1週間前と比べて471人増えている。全国の受入確保病床数に対する割合は13.4%で、都道府県別では、沖縄(43.1%)が最も高く、以下...

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[先進医療] 先進医療B該当技術1件を了承 中医協・総会

 中央社会保険医療協議会・総会は11日、先進医療合同会議(2020年9月3日)で「適」と評価された先進医療B該当技術1件を了承した。詳細は以下の通り。【先進医療B】●技術名:超急性期脳出血に対する遺伝子組換え活性型第VII因子投与/適応症など:非外傷性脳出血(発症後2時間以内)/申請医療機関:国立循環器病研究センター(国家戦略特区)(p17参照)・・・...

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[医薬品]新医薬品9成分21品目の薬価収載を了承 中医協・総会 厚労省

 中央社会保険医療協議会・総会は11日、新医薬品9成分21品目の薬価収載を了承した。薬価収載予定日は11月18日。詳細は以下の通り(p25参照)。●その他のホルモン剤(内用薬)/リベルサス錠3mg・同7mg・同14mg(セマグルチド[遺伝子組換え])/2型糖尿病/ノボ ノルディスク ファーマ/類似薬効比較方式(I)/有用性加算(II)5%・費用対効果評価(H1)/3mg1錠:143.20円、7mg1錠:334.20円、14mg1錠:501.30円●他に分類されない代謝性医薬品(内用薬)/エナロイ錠2...