「 2020年12月 」一覧

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[医療提供体制] 認知症や透析など、入院調整に困難をきたす事例も 厚労省

 厚生労働省は10日、第17回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの感染状況の評価などを公表した。入院者数、重症者数の増加が続いており、医療提供体制・公衆衛生体制への負荷が増大していることや、死亡者数が増加していることを取り上げているほか「認知症や透析の必要がある方など入院調整に困難をきたす事例もあり、予定された手術や救急の受入等の制限、病床を確保するための転院などの事例も見られている」と指摘している(p128参照)。 厚労省によると、2日時点の全国の入院者数は8,488人で、1週間・・...

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[医療改革] 医療機関の再編、登録免許税率を軽減へ 与党税制改正大綱

 自民・公明両党は10日、2021年度税制改正大綱を決めた。医療機関が再編によって取得する土地や建物の所有権の移転登記などに対する登録免許税の税率を軽減することなどを盛り込んだ。ただ、関連の固定資産税や不動産取得税には触れなかった(p48~p49参照)。 大綱によると、関係法令の改正を前提として、共同再編計画(仮称)に基づき、医療機関の開設者が医療機関の再編に伴って取得する土地や建物の所有権の移転登記などに対する登録免許税の税率を軽減する措置を講じる(p48~p49参照)。 具体的な措置は、土地の所...

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[医療提供体制] 東京都、通常の医療との両立が困難な状況になりつつある

 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第23回)が10日、都庁で開かれた。公表された「専門家によるモニタリングコメント・意見」では、1日から7日までの1週間の入院患者数について「1,800人を超える非常に高い水準まで増加しており、医療提供体制が逼迫し始めている」と指摘。「入院患者の急増に伴い、新型コロナウイルス感染症患者のための医療と、通常の医療との両立が困難な状況になりつつある」との見解を示している(p10参照)。 コメント・意見では、9日時点の入院患者数について、前回(2日時点)の1...

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与那国の全島民1700人が対象のオンライン診療、沖縄セルラーとメドレーが協力(ニュース)

 日本最西端の島である沖縄県与那国町で、全島民約1700人を対象としたオンライン診療の実証事業が2020年12月16日から始まる。発熱した患者についてオンライン診療を活用することで、離島の医療体制の維持と受診控えを防ぐ。沖縄セルラー電話とメドレーがオンライン診療の実証事業のサポートを担い、2021年2月28日まで実施する。2020年12月9日、実証事業に関する記者会見が沖縄で開催された。 島で唯一......

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メニコンと米Mojo Vision、スマートコンタクトレンズの共同開発契約を締結(ニュース)

 メニコンと米Mojo Visionは、スマートコンタクトレンズの共同開発契約を締結したと発表した。両社の専門知識を活用してスマートコンタクトレンズに関するフィージビリティースタディー(実現可能性調査)を開始する。フィージビリティースタディーが成功した場合は、将来に向けた広範な提携へと展開する予定である。 共同開発契約の領域はスマートコンタクトレンズに関するレンズ素材やレンズケア、フィッティングを......

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【後編】“一歩先”を行くおもてなしとは トラストグレイス御影の倶楽部コンシェルジュがいる暮らし

神戸の山手にあるサービス付き高齢者向け住宅「トラストグレイス御影」のインタビュー後編です。自立の方が大半を占める住まいですが、介護が必要になった際はどのような生活を送るのでしょうか。介護や医療などの安全面に関して、引き続き総支配人の鉢田さんにお話を伺いします。...

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[医療提供体制] 20年11月は事故報告29件、調査依頼2件 医療事故現況報告

 日本医療安全調査機構がこのほど公表した「医療事故調査制度の現況報告(11月)」によると、医療事故報告は29件あったことがわかった。センター調査依頼は2件。医療事故報告の内訳は、病院28件、診療所1件。 診療科別では、外科・内科各5件、循環器内科・消化器科・泌尿器科・精神科各2件、整形外科・脳神経外科・心臓血管外科・産婦人科各1件、その他7件だった(p1~p2参照)。 センターへの相談件数は149件(累計9,780件)。内訳は、医療機関70件、遺族など72件、その他・不明7件だった。 相談内容による...

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[介護] 人員配置基準の緩和、検証が不十分との指摘も 社保審・分科会

 2021年度介護報酬改定に向けて、9日に社会保障審議会・介護給付費分科会の審議報告案が示されたが、深刻さを増す人材不足への対応として、テクノロジーの導入を要件として人員配置基準の緩和を進めることについては、検証が不十分などとして危惧する意見も根強く残った(p30~p46参照)(p61~p139参照)。 9日、厚生労働省が示した「令和3年度介護報酬改定に関する審議報告(案)」には、▽認知症グループホームの夜勤職員体制の見直し(条件付きで3ユニット2人夜勤を認め、その際の報酬も設定する)▽認知症グルー...

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[感染症] コロナに関する国際機関への資金拠出・関与を研究へ 厚労省

 厚生労働省は9日に開かれた厚生科学審議会・科学技術部会で、2021年度の厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)の案を示した。公募研究課題に新型コロナウイルス感染症などに関する国際機関への戦略的・効果的な資金拠出と関与に関する研究が盛り込まれている(p75参照)。 公募要項案では、新型コロナウイルス感染症や三大感染症(HIV/エイズ、結核、マラリア)などの感染性疾患について「世界に与える影響は甚大であり、『持続可能な開発目標(SDGs)』3.3にもこれらに十分な対応を行うことが掲げられている」と説...

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[医療改革] 薬価算定の透明性・適正性の確保を 行革推進会議が取りまとめ

 政府は9日、行政改革推進会議を開催し、秋の年次公開検証の取りまとめを行った。厚生労働省関係では「薬価算定の透明性・適正性の確保」として、薬価算定組織と費用対効果評価専門組織の委員と議事録の公開、薬価算定で原価の開示度が低い医薬品の薬価をさらに引き下げる仕組みの検討を求めた(p23参照)。 医療保険制度では、国民が税金や保険料を払い、さらに、患者が自己負担する仕組みの中で「『より良い医薬品が適正な価格で提供される』ことは非常に大切」とし、「薬価算定プロセスについては、その透明性の向上に・・・...

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[診療報酬] 支払側、21年度薬価改定の実施を受け入れ 中医協・専門部会

 中央社会保険医療協議会・薬価専門部会は9日、2021年度薬価改定について引き続き議論した。中間年改定の在り方自体を議論すべきとしていた支払側が、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた特例的な対応として21年度改定を実施することを受け入れた。 厚生労働省は、9月取引分を対象に実施した薬価調査の結果から、対象品目の範囲と医療費への影響額の試算を提示した。乖離の大きい品目を対象とすることから、平均乖離率8.0%に対して、2倍以上、1.5倍以上、1.2倍以上、1倍超の4通りで、医療費への影響額と対象品目...

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[介護] 21年度介護報酬改定に関する審議報告案を提示 厚労省

 厚生労働省は9日の社会保障審議会・介護給付費分科会に、2021年度介護報酬改定に関する審議報告の案を示した。この日の議論を受けた修正案を次回開催の分科会に示し、取りまとめる考え。 審議報告案は、「介護報酬改定に係る基本的な考え方」「介護報酬改定の対応」「今後の課題」の3項目にまとめられ、別添として各サービスの改定事項を整理した。 介護報酬改定の対応は、基本的な考え方で示した5つの柱ごとに改定内容と対象サービスを記載した(p66参照)。 例えば「感染症や災害への対応力強化」では、通所介護およ・・・...