「 2021年05月 」一覧

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VRで皮膚病患者のつらさ追体験、ヤンセンと大鵬薬品が医師向けに開発(ニュース)

 ヤンセンファーマと大鵬薬品工業は2021年5月10日、皮膚病の一種である掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)患者の生活上の困難やつらさを再現するVRコンテンツ「Virtual Patient’s Journey(バーチャル ペーシェンツ ジャーニー)」の提供を始めたと発表した。医師向けのコンテンツで、患者の悩みや疾患に対する理解を深め、適切な治療につなげてもらう狙いがある。 今回対象とした掌蹠......

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アプリでアルコール依存症治療へ、CureAppが臨床試験を開始(ニュース)

 CureApp(東京・中央)は2021年5月10日、アルコール依存症治療アプリの臨床試験を始めると発表した。アルコール依存症の早期支援に取り組む岡山市立総合医療センター 岡山市立市民病院で5月下旬から実施し、まず少人数を対象に有効性を確かめる。その後、大規模に症例を集めて製造販売承認申請を目指す。 日本におけるアルコール依存症患者は約107万人いると推定されているが、認知行動療法や薬物療法などの......

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[社会福祉] 被保護世帯総数は163万7,143世帯 生活保護の被保護者調査

 厚生労働省は12日、2021年2月分の「生活保護の被保護者調査(概数)」を公表した。詳細は以下の通り(p1参照)。●被保護実人員総数(保護停止中を含む):204万7,778人(前年同月比1万6,426人減・0.8%減)●被保護世帯総数(保護停止中を含む):163万7,143世帯(4,241世帯増・0.3%増)●世帯類型別世帯数(保護停止中を含まない)▽高齢者世帯/89万9,632世帯(5,758世帯増・0.6%増)▽高齢者世帯を除く世帯/73万142世帯(1,005世帯減・0.1%減)●高齢者世帯...

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[医療提供体制] 21年4月は事故報告25件、調査依頼4件 医療事故現況報告

 日本医療安全調査機構が12日に公表した「医療事故調査制度の現況報告(4月)」によると、医療事故報告は25件あったことがわかった。センター調査依頼は4件。医療事故報告の内訳は、病院25件、診療所0件。 診療科別では、外科6件、内科5件、消化器科・その他各4件、循環器内科・心臓血管外科各2件、整形外科・脳神経外科各1件だった(p1~p2参照)。 センターへの相談件数は152件(累計1万500件)。内訳は、医療機関70件、遺族など71件、その他・不明11件だった。 相談内容による集計では174件(複数計...

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[医薬品] 5成分9品目で市場拡大再算定、8月から薬価引き下げ 厚労省

 厚生労働省は12日の中央社会保険医療協議会・総会に、年間販売額が350億円超かつ基準年間販売額の2倍超の要件に該当したなどとして、医薬品5成分9品目について、市場拡大再算定を行うことを報告し、了承された。薬価の引き下げが8月1日から適用される(p256参照)。 市場拡大再算定の要件に該当したのは、ファイザーのトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの末梢神経障害の進行抑制などに対する「ビンダケルカプセル20mg」と、中外製薬の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんなどに対する「テセント...

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[診療報酬] 在宅自己注射指導管理料の対象薬剤にバイオ後続品を追加へ

 中央社会保険医療協議会の総会は12日、診療報酬の在宅自己注射指導管理料の対象薬剤に、「アダリムマブ」「インスリン アスパルト」(共に遺伝子組換え)のバイオ後続品を追加することで合意した(p297参照)(p303参照)。いずれも効能・効果や用法・用量などが先行品と比較して同等で、その使用状況などにも問題が生じないと判断した。 対象に加わるのは、1月に承認された「アダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続2]」と、3月承認の「インスリン アスパルト(遺伝子組換え)[インスリン アスパルト後続・・・...

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[医療提供体制] 高齢者コロナワクチン接種、7月末までに終了見込みは85.6%

 厚生労働省と総務省は12日、高齢者を対象とする新型コロナワクチン接種について、各市区町村の終了時期の見込み調査の結果を公表した。政府が目標とする7月末までに終了する見込みだと85.6%の自治体が回答した(p1参照)。 調査は4月30日に各都道府県へ依頼が発出され、政府が12日に結果を取りまとめた。新型コロナワクチンの高齢者向け接種の終了予定時期ごとの自治体数は、▽7月末まで1,490(85.6%)▽8月中185(10.6%)▽9月以降66(3.8%)-だった。 このうち、7月末までに終了予定だと回...

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[医療提供体制] 関西圏、自宅・宿泊療養中の悪化に迅速対応が困難 厚労省

 厚生労働省は12日、第34回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの感染状況の分析・評価などを公表した。関西圏の感染状況については「大阪、兵庫を中心に、医療提供体制や公衆衛生体制の非常に厳しい状況が継続」と指摘。「自宅および宿泊療養中の症状の悪化に対して迅速な対応が困難となっている」との見解を示している(p2参照)。 厚労省によると、4日時点の全国の入院者数は1万4,927人で、1週間前と比べて1,838人増えている。全国の受入確保病床数に対する割合は44.9%(1週間前は40.0%)・...

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[医療機器] 医療機器4品目、臨床検査4件の保険適用を承認 中医協・総会

 中央社会保険医療協議会・総会は12日、医療機器4品目と臨床検査4件の保険適用を承認した。詳細は以下の通り。【医療機器】区分C2(新機能・新技術)(2021年6月収載予定)●「ラミラネブライザシステム」(インスメッド)(p2参照)(p3~p5参照)▽使用目的:機械的振動により発生させたエアロゾル化した医薬品を供給する装置であり、アミカシンリポソーム吸入用懸濁液アリケイス吸入液590mg専用のネブライザとして使用される。▽保険償還価格:特定保険医療材料としては設定せず、新規技術料にて評価する。●「In...

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[診療報酬] コロナ対応に伴う一般医療への影響把握を要望 中医協・支払側

 中央社会保険医療協議会の総会は12日、2022年度の診療報酬改定に向けた対応方針や、入院医療に関する21年度調査のスケジュールなどの案を了承した(p306参照)(p321参照)。ただ、これに先立ち開かれた診療報酬基本問題小委員会で支払側の委員が、新型コロナウイルスの感染患者を実際に受け入れた医療機関が一般の医療にどう影響を受けたのかを把握できる調査内容にするよう、厚生労働省に求めた。 前年度調査の結果(速報・その1)は、厚労省が3月10日の中医協の「入院医療等の調査・評価分科会」で公表した。 こ・...

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[医薬品] 新薬13成分23品目と再生医療等製品の薬価収載を了承 中医協

 中央社会保険医療協議会・総会は12日、新薬13成分23品目と、再生医療等製品「ブレヤンジ静注」(セルジーン)を19日付で薬価収載することを了承した。新薬13成分のうち、新薬創出等加算の対象は9成分、費用対効果評価の対象は3成分だった(p59~p60参照)(p34~p35参照)。 JCRファーマのムコ多糖症II型に対する「イズカーゴ点滴静注用」(一般名パビナフスプアルファ)は、サノフィの「エラプレース点滴静注液」を最類似薬とし、有用性加算I(40%)が算定され、新薬創出等加算の対象となった。 先駆け...

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[診療報酬] 薬価制度改革へ製薬・卸売団体などから意見聴取 中医協・部会

 中央社会保険医療協議会・薬価専門部会は12日、次回薬価制度改革に向けた議論を開始し、製薬団体、医薬品卸売団体などの意見を聴取した。製薬団体は、特に中間年薬価改定を「抜本改革の趣旨を大きく逸脱」と批判し、対象は「価格乖離の大きな品目」という趣旨に立ち戻ることを求めた(p22参照)。また、特許期間中の新薬の薬価が維持されるよう新薬創出等加算を見直すこと、安定確保医薬品に対する薬価制度上の措置を求めた。卸売団体は、流通コストが増加しているとして、卸の役割や機能の適切な評価を求めた・・・...