「 2021年08月 」一覧

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[診療報酬] 病棟薬剤業務実施加算などを地ケア・回リハ病棟に 日病と日薬

 入院の診療報酬について議論した25日の中央社会保険医療協議会・総会で、多職種連携の1つとして薬剤師の病棟業務の評価が取り上げられた。「病棟薬剤業務実施加算」、薬剤管理指導料、退院時薬剤情報管理指導料とその連携加算について、地域包括ケア病棟入院料や回復期リハビリテーション病棟入院料などの病棟でも認めてほしいとの要望が、日本病院会と日本薬剤師会の委員から出された(p254~p255参照)。 「病棟薬剤業務実施加算」は、入院基本料に対する加算で、「1」(120点、週1回)の対象は一般病棟入院料、療養病棟...

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[診療報酬] 訪問看護、医師が頻度・訪問者の指定を 中医協・総会で支払側

 25日の中央社会保険医療協議会・総会では、訪問看護が適切に実施されているかどうかで意見の応酬があった。訪問看護を利用する人は年々増加し、それに伴って医療費や介護給付費も伸び続けていることから、支払側の委員が適切な頻度で行われていないのではないかとの懸念を表明。利用者の状態に応じて実施されているかどうかのエビデンスを積み重ねるべきだと主張した。一方、診療側の委員は、訪問看護師が自分勝手に訪問しているわけではないと反論し、見解が分かれた。 厚生労働省が総会に示した資料によると、2019年の介護・・・...

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[医療提供体制] 東京の入院・重症者数は過去最高の水準、調整困難な事例も

 厚生労働省は25日、第49回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの感染状況の分析・評価などを公表した。東京の新規感染者数について「過去最大規模の感染拡大が継続している」と指摘。「入院者数と重症者数は共に過去最高の水準で、夜間をはじめ新規の入院受け入れ・調整が困難な事例が生じている」と説明している(p2参照)。 厚労省によると、17日時点の全国の入院者数は2万1,338人で、1週間前と比べて2,727人増えている。全国の受入確保病床数に対する割合は56.6%(1週間前は49.9%)(p6...

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[診療報酬] 入院医療への評価の見直しで意見が対立 中医協・総会

 中央社会保険医療協議会の総会が25日に開かれ、入院医療への評価の見直しに2022年度にどう対応すべきかを巡り、意見が対立した。新型コロナウイルスの感染が拡大し、20年4月に行われた診療報酬改定の影響の見極めすら難しい中、診療側の城守国斗委員(日本医師会常任理事)は、評価体系の大幅な変更は困難だと主張した。これに対し、支払側の幸野庄司委員(健康保険組合連合会理事)は、地域医療構想に沿って医療提供体制を再編する上で22年度が重要な1年になるという認識を示し、診療報酬による強力な後押しを求めた。 政府・...

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[診療報酬] 回復期リハ入院料、支払側「3段階評価に統合へ」 中医協・総会

 中央社会保険医療協議会の支払側の委員は25日の総会で、回復期リハビリテーション病棟入院料の6段階評価の必要性に疑問を投げ掛けた上で、3段階評価に統合すべきだと主張した。一方で診療側の委員は、評価の見直しに慎重な姿勢を示した。 同入院料を巡っては、2018年度の診療報酬改定で、基本的な医療の評価と診療実績(リハビリテーション実績指数)に応じた段階的な評価を組み合わせた評価体系に再編・統合。評価は、従来の入院料1-3の3段階から入院料1-6の6段階に見直された(p182~p183参照)。 入院医療に関...

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[診療報酬] 24時間の往診体制を緩和し在宅医療の推進を 中医協・総会

 厚生労働省は25日の中央社会保険医療協議会・総会に、在宅療養支援診療所(在支診)の届出数が横ばいで、その理由は「24時間の往診担当医の確保が困難」が最も多いことを踏まえ、質の高い在宅医療を十分な量提供できる診療報酬の在り方を論点として提示した(p51参照)。診療側委員は、入院病床が確保されている医療機関との連携など地域のチーム医療として評価するなどの工夫が必要と主張。支払側委員も、連携による評価を進めるべきだとした。 高齢化社会の進展により在宅医療へのニーズが増加していく中で、在宅医療・・・...

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[診療報酬] 訪問薬剤管理指導への診療報酬の在り方を論点提示 厚労省

 厚生労働省は25日の中央社会保険医療協議会・総会に、在宅医療に関連して、在宅患者訪問薬剤管理指導についての診療報酬の在り方を論点として提示した(p118参照)。日本薬剤師会常務理事の有澤賢二委員は、▽退院時カンファレンスへの薬局薬剤師の参加が少ないことの改善が必要▽在宅患者訪問薬剤管理指導料の患者1人につき月4回の限度を超えるケースの設定▽トレーシングレポートの利活用推進-などを求めた。 薬局による訪問薬剤管理指導の診療報酬上の評価は、▽在宅患者訪問薬剤管理指導料(薬剤師1人週40回まで、患者1・...

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[医療提供体制] 新型コロナワクチン 総接種回数1億2,000万回超える 政府

 政府は25日、新型コロナウイルスワクチンの総接種回数を更新した。高齢者を含む一般接種および医療従事者等、職域接種などの合計は1億2,222万3,024回となった(p1参照)。うち1回以上接種者は6,811万6,454回、接種率53.6%(全人口1億2,713万8,033人)となった。2回接種完了は5,410万6,570回、接種率42.6%。 高齢者の接種回数は6,231万6,446回。うち1回以上接種者は3,162万8,121回、接種率89.1%(65歳以上の人口3,548万6,339人)、2回接...

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患者の低栄養リスクをAIで予測、大塚製薬工場や富士通などが共同研究を開始(ニュース)

 大塚製薬工場と富士通は2021年8月24日、患者の低栄養リスクを早期に予測するAI(人工知能)サービスの構築に向けて、探索的な共同研究を始めたと発表した。国立がん研究センターや国立長寿医療研究センターとも連携して、2022年3月末まで共同研究に取り組む。 がん患者については、手術や病気などの経過・回復の見通しがよくない「予後不良」に低栄養が関連しているという。そこで栄養状態の悪化を防ぎながら患者......

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[医薬品] 新たに4医薬品を希少疾病用医薬品に指定 厚労省

 厚生労働省は24日付で、希少疾病用医薬品として新たに4医薬品の指定と2医薬品の指定取消しについて、都道府県に通知した。指定取消しとなった医薬品は、「モガムリズマブ(遺伝子組換え)」(協和キリン)、「amifampridine」(Catalyst Pharmaceuticals)。「amifampridine」については、製造販売承認が承継されたことに伴う対応(p1参照)。 新たに指定された医薬品は以下の通り(p1~p2参照)。▽amifampridine/ランバート・イートン筋無力症候群による筋力...

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[労働災害] 労働災害による死亡者数は前年比5.0%増の397人 厚労省

 厚生労働省は24日、2021年8月の「労働災害発生状況(速報値)」を公表した。2021年1月1日-7月31日までに発生した労働災害の詳細は以下の通り(p1~p2参照)。【死亡災害】●死亡者数:397人(前年同期比19人増・5.0%増)●事故の型別発生状況▽墜落・転落/107人▽はさまれ・巻き込まれ/74人▽交通事故(道路)/68人【死傷災害(休業4日以上)】●死傷者数:7万2,505人(1万4,017人増・24.0%増)●事故の型別発生状況▽転倒/1万6,855人▽その他/1万458人▽墜落・転落...

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[救急医療] 21年7月の熱中症による救急搬送者数は2万1,372人 消防庁

 消防庁が24日に公表した「2021年7月の熱中症による救急搬送状況」によると、全国における熱中症による救急搬送人員数は2万1,372人で前年(8,388人)と比べ1万2,984人増加したことがわかった(p1~p2参照)。 年齢区分別にみると、高齢者が最も多く1万2,110人(構成比56.7%)。次いで、成人6,882人(32.2%)、少年2,203人(10.3%)、乳幼児174人(0.8%)、新生児3人(0.0%)の順だった(p2参照)。また、初診時の傷病程度は、軽症が最も多く1万3,096人(6...

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[人口] 人口動態統計速報 21年6月分 厚労省

 厚生労働省は24日、2021年6月分の「人口動態統計速報」を公表した。詳細は以下の通り(p2参照)。▽出生数/7万1,031人(前年同月比2.7%減・2,006人減)▽死亡数/10万8,734人(8.3%増・8,311人増)▽自然増減数/3万7,703人の減少(1万317人減)▽婚姻件数/4万324件(9.2%減・4,082件減)▽離婚件数/1万5,432件(1.7%増・254件増)・・・...