「 2022年05月 」一覧
[感染症] コロナ発生届出を簡素化、医療機関の負担軽減へ 厚労省が省令案
厚生労働省は21日、感染症法施行規則の一部を改正する省令案を公表した。新型コロナウイルス感染症の発生届出を簡素化し、医療機関の負担軽減を図る。6月下旬に公布・施行する予定<doc2571page1>。 医師は感染症の患者を診断した時、感染症法第12条第1項の規定により、都道府県知事などに届け出ることになっている。今後感染拡大が生じたとしても、保健医療提供体制の逼迫が生じにくい状態を実現する必要があるが、オミクロン株については、医師が詳細に聞き取った場合でも、飛沫・接触感染の別などは不明...
感染症対策、かかりつけ的な医師の「役割明確化を」の声 政府会議
政府の新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(座長=永井良三・自治医科大学長)は20日、日本医師会や日本病院会などの医療関係団体を招き、これまでのコロナ対応などについて意見交換した。終了後に......
精神保健体制、見直しに向けた報告書案を議論 厚労省・検討会
厚生労働省は20日に開いた「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」(座長=田辺国昭・国立社会保障・人口問題研究所長)で、これまでの議論を踏まえた報告書案を示した。次回以降で......
看護処遇改善、制度設計の議論を注視で一致 日病協・代表者会議
日本病院団体協議会の代表者会議は20日、看護職員の処遇改善に関する入院・外来医療等の調査・評価分科会の報告を踏まえて、処遇改善の報酬化に向けた考え方などについて議論した。分科会で示された各種分析デー......
日医・松本常任理事、24日に会長選出馬会見 副会長候補3人も決定
日本医師会の松本吉郎常任理事は、6月25日に予定される任期満了に伴う日医会長選に、会長候補として出馬する。選挙対策本部の金井忠男本部長(埼玉県医師会長)名で20日発表した。24日に東京都・丸の内のス......
九医連、日医会長候補に松本吉郎氏の推薦を全会一致で決定
九州医師会連合会は20日の常任委員会で、6月25日に実施される日本医師会長選について、現常任理事の松本吉郎氏を推薦することを全会一致で決めた。併せて、今村英仁氏(鹿児島)を常任理事候補として推薦する......
更年期障害へのピリドキサミン投与は「不適」 先進医療部会
厚生労働省の先進医療技術審査部会(座長=山口俊晴・がん研究会有明病院名誉院長)は19日、東京医科歯科大病院から申請があった「精神症状を伴う更年期障害患者を対象としたピリドキサミン療法」を「不適」とす......
医用画像AIの開発・活用に向けて組合を設立、東大やソフトバンクら(ニュース)
東京大学、ソフトバンク、ヤフー、クリプタクトらは2022年5月20日、「医用画像通信技術研究組合」を設立したと発表した。目的は、CT(コンピューター断層撮影装置)検査やMRI(磁気共鳴画像装置)検査といった医用画像分野のAI(人工知能)開発・活用の推進である。 同組合では、患者の同意を得たうえで、医用画像データを安全に取得してAIの教師データを作成する。さらに、AI開発に取り組む研究開発機関や企......
[看護] 看護師国家試験で不正行為、停止・無効を明確化 厚労省が省令案
厚生労働省は、保健師助産師看護師法施行規則の一部を改正する省令案の概要を公表した。保健師・助産師・看護師国家試験で不正行為があった場合、受験を停止させたり、試験を無効にしたりすることを明確にする<doc2775page1>。 保健師・助産師・看護師以外の医療関係職種の国家試験では、不正行為があった場合、受験を停止させることや、試験を無効とすることができる。不正行為に関係のある人については、期間を定めて試験を受けさせないことができる<doc2775page1>。 保健師・助産...
[病院] 1日平均外来患者数、前月比5万7,163人増の122万4,547人 病院報告
厚生労働省は20日、2022年2月分の「病院報告(概数)」を公表した。病院の詳細なデータは以下の通り<doc2721page1>。●平均在院日数▽全病床平均/28.9日(前月比0.2日増)▽一般病床/17.4日(0.2日増)▽療養病床/130.4日(5.8日減)▽精神病床/297.0日(2.8日減)▽結核病床/40.2日(8.6日減)●1日平均患者数▽在院患者数/115万5,264人(1,362人増)▽外来患者数/122万4,547人(5万7,163人増)●月末病床利用率:75.8%(...
[医療提供体制] 抗インフル薬の備蓄、ゾフルーザを追加へ 厚科審・部会
厚生科学審議会の感染症部会は、抗インフルエンザウイルス薬の備蓄用としてバロキサビル(製品名:ゾフルーザ)を追加することを了承した<doc2567page3>。備蓄薬の多様化を図る狙いがある。今後、関連の対策ガイドラインが見直される。 部会はまた、今後の各備蓄薬の購入の優先順位も決めた。国が最優先で備蓄するのは、季節性インフルエンザでも小児を中心に使用されているオセルタミビル(タミフル、オセルタミビル「サワイ」)のドライシロップ。次に優先して備蓄を開始するのが、市場で流通している抗インフ...
[感染症] マスク着用、会話がほとんどない場合の考え方を明確化 厚労省
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部などは、マスク着用に関する事務連絡(20日付)を都道府県、保健所設置市、特別区、市区町村に出した。身体的距離が確保できないが、会話をほとんど行わない場合のマスク着用の考え方を明確にした<doc2577page1>。 事務連絡では、他者との距離が確保でき、会話がほとんどない場合は、マスク着用は必要ないが、会話を行う場合は「着用を推奨する」と記載。「距離が確保できない場合で、会話を行うとき」「通勤電車の中など距離が確保できない場合で、会話をほと...
[感染症] サル痘疑い患者の診察、最近の渡航歴あれば詳細に聴取を 厚労省
欧州や北米を中心に感染が確認されている感染症「サル痘」について、厚生労働省は、医療機関がその疑い患者に対応する場合の留意点を事務連絡した<doc2541page1>。最近の海外渡航歴のある疑い患者を診察する際には、渡航歴や性交渉歴、天然痘ワクチンの接種歴などを可能な限り詳細に聴取するよう呼び掛けている<doc2542page3>。 厚労省はまた、疑い患者を診察した後には、最寄りの保健所に相談することを要請。ほかにも、留意点として、▽疑い患者に接する際には、接触及び空気予防策...
[医療提供体制] 精神科病院入院患者等への4回目接種に適切な配慮を 厚労省
厚生労働省健康局健康課予防接種室などは、精神科病院・障害者支援施設の新型コロナワクチンの4回目接種に関する事務連絡(20日付)を都道府県、市町村、特別区の衛生主管部(局)と障害保健福祉部(局)に出した<doc2543page1>。 事務連絡では、特例臨時接種として、必要な法令改正などを経て25日に施行される予定であることや、60歳以上の人などが対象者となっていることを取り上げている<doc2543page1>。 精神科病院の入院患者や障害者支援施設の入所者についても「要件に...
[感染症] 感染症週報 22年第17週・第18週合併号を公表 国立感染症研究所
国立感染症研究所は20日、「感染症週報第17週(4月25日-5月1日)」と「第18週(5月2日-5月8日)」の合併号を公表した。定点把握対象の5類感染症の報告数(定点当たり)は以下の通り。●第17週<doc2545page5><doc2545page30>▽インフルエンザ/0.00(第16週0.00)/前週から減少▽RSウイルス感染症/0.14(0.13)/3週連続で増加▽咽頭結膜熱/0.12(0.10)/2週連続で増加▽A群溶血性レンサ球菌咽頭炎/0.24(0.29)/前...
[医療改革] 治療薬やワクチンなどの緊急承認制度がスタート
医薬品などの「緊急承認制度」が20日、施行された<doc2530page1>。既存の特例承認制度では適用されない開発中の国産新薬も、早期の実用化が可能となる。感染症が大流行した時などに健康被害の拡大を防ぐ狙いがある。 この仕組みでは、臨床試験の最終結果が出る前でも有効性があると推定されれば、厚生労働省が承認することができる<doc2530page3>。ただし、安全性が確認できていることが前提。また、迅速化を図るため、「GMP適合性調査」などの実施を免除する。 対象となるのは...
[予定] 注目される来週の審議会スケジュール 5月23日-5月28日
来週5月23日(月)からの注目される厚生行政関連の審議会は以下の通りです。 (新型コロナウイルス感染症の影響により、開催形式や開催日などが変更になる可能性があります)5月23日(月)18:00-20:00 薬事・食品衛生審議会 医療機器・体外診断薬部会5月24日(火)未定 閣議14:00-16:00 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会 医薬品等安全対策部会 安全対策調査会14:00-16:00 第3回 効率的・効果的な実施方法等に関するワーキンググループ5月25日(水)10:00-12:00 第15...