「 2022年11月 」一覧
[医療提供体制] 基準を満たせば紹介受診重点医療機関も標榜 厚労省案
厚生労働省は24日、「紹介受診重点医療機関」の基準をクリアする地域医療支援病院などについて、地域の協議の場での話し合いを踏まえて原則としてその医療機関であることも標榜することとする一方、基準を満たさない場合は地域で担っている機能を協議の場で確認する方向性を有識者検討会に示した<doc6261page9>。 地域医療支援病院は、「かかりつけ医」などへの支援を通じて地域医療の確保を図る病院で、9月1日時点で計685施設が承認を受けている。主な機能は、紹介患者に対する医療の提供(患者の逆紹介...
[介護] 地域包括支援センターの職員配置、柔軟化を提案 厚労省
地域の高齢者の総合相談や介護予防の援助を行う全国の地域包括支援センターについて、厚生労働省は24日、主任介護支援専門員といった3職種の配置を複数の拠点の合算で認めるなどの職員配置の柔軟化を社会保障審議会・介護保険部会に提案した<doc6244page24>。人材の確保が困難な中で、基幹型や機能強化型のセンターを後方支援するセンターの設置を促す狙いがある。部会では今後詳細を詰め、年内に結論を出す。 地域包括支援センターでは、配置された保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員などが住民の健康...
[感染症] 新型コロナワクチン接種、疾病・障害111件を認定 厚労省が公表
厚生労働省は24日、疾病・障害認定審査会感染症・予防接種審査分科会新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査部会の審議結果を公表した。新型コロナワクチンを接種した131件について、予防接種と疾病・障害などとの因果関係を審議した部会は、111件を認定、19件を否認、1件を保留とした<doc6297page1>。 今回認定された111件の年齢別では、40歳代が30件で最も多く、以下は、50歳代(21件)、30歳代(20件)、20歳代(14件)、60歳代(12件)、70歳代(9件)、80歳...
[医療改革] かかりつけ医機能、地域ごとに改善点を協議 政府が論点整理
政府の全世代型社会保障構築会議は24日、「かかりつけ医機能」を発揮できる制度の整備など年末の報告書に盛り込む論点を整理した。「かかりつけ医機能」に関しては、自治体が把握した情報に基づき地域の関係者が改善点を協議する仕組みの導入を検討する<doc6286page4>。 24日には関係閣僚などによる全世代型社会保障構築本部も開かれ、岸田文雄首相は、早急に実施すべき課題と中長期の課題を整理した上で報告書を取りまとめるよう求めた。構築会議では、次の会合から論点整理に沿って取りまとめに向けた議論...
[医療提供体制] 都道府県の医療計画の作成指針で見直し案 厚労省
2024年度に各都道府県で運用が始まる第8次医療計画の枠組みを話し合う厚生労働省の検討会が24日に開かれ、同省は、計画の作成指針の見直しを巡る議論のとりまとめに向けてたたき台を示した<doc6262page1>。21年の医療法改正を踏まえ、新興感染症への対応を都道府県が医療計画に新たに記載するほか、がんや糖尿病、精神疾患で「かかりつけ医」と専門医などとの役割分担を進める方向性を打ち出した。 ただ、今回は「かかりつけ医機能」の具体的な内容にまでは踏み込まなかった。その機能の発揮を促す制度...
レカネマブ発売備え、血液バイオマーカー開発へ エーザイ・島津製作所など
エーザイが開発中のアルツハイマー病(AD)治療薬レカネマブの発売後に備え、同社と島津製作所、大分大、臼杵市医師会が簡便に対象患者を見つけ出すことができる血液バイオマーカーの実用化に向け、共同研究を始......
医療現場に期待と慎重論 塩野義飲み薬、緊急承認
塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」は、3回の審議が開かれるという曲折を経て緊急承認された。軽症者が使える初の国産飲み薬で、重症化リスクのない人も服用できるため注目が集まる。政府......
承認前の供給方法説明は「審議会軽視」 ゾコーバ合同会議で委員が苦言
22日に開かれた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会薬事分科会と医薬品第二部会の合同会議では、塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症経口治療薬「ゾコーバ錠」について、承認前の段階で都道府県の新型コロナ治療......
日医工、複数工場売却へ 経営再建の資金確保、主力の富山は維持
大手ジェネリック医薬品(後発薬)メーカーの日医工(富山市)が国内の複数工場を売却する計画であることが23日、関係者への取材で分かった。経営再建に必要な資金確保が狙い。主力の富山第一工場(富山県滑川市......