「 2023年06月 」一覧
入院料要件の議論、「中医協で慎重に」 日医・松本会長、春の建議受け
日本医師会の松本吉郎会長は7日の会見で、財政制度等審議会が先月下旬にまとめた「春の建議」に対して、見解を述べた。看護配置に基づく急性期入院料について、建議が「廃止を検討すべき」だと主張したことを受け......
終末期医療の延命措置、医師免責の法整備を 自民PTで意見
自民党の「終末期医療に関する検討プロジェクトチーム」(PT、山口俊一座長)は7日、終末期医療をテーマに、意見交換やヒアリングをした。参加議員からは、終末期医療での延命措置について、「医師の免責を含め......
医薬品の安定供給、「検討が不足」 厚労省報告書に日医・宮川氏
厚生労働省の「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」が報告書を大筋でまとめたことを受け、日本医師会の宮川政昭常任理事は7日の会見で、「安定供給に関して検討する事項は不足して......
日看協、新会長に高橋氏を選出 副会長に任氏・山本氏
日本看護協会は7日、千葉市で開いた通常総会で役員改選を行い、新たな会長に高橋弘枝氏、副会長に任和子氏、山本則子氏を選んだ。理事、地区理事も選出した。続投する井伊久美子副会長も含めて、新たな執行部がス......
来年度の社会保障費、「高齢化分の伸びに収める」 政府、方針踏襲へ
政府は7日の経済財政諮問会議(議長=岸田文雄首相)で、「経済財政運営と改革の基本方針2023」(骨太の方針2023)の原案を示した。2024年度予算編成に向けた社会保障関係費の考え方については、実質......
依存性高いOTC成分、「一定の規制を」 日医・宮川常任理事
日本医師会の宮川政昭常任理事は7日の会見で、OTC医薬品の乱用が問題となる中、依存性の高い成分の販売について「一定の規制を設けるべき」だと訴えた。 国立精神・神経医療研究センターの2021年調査では......
認知症施策、政府が基本計画を 衆院委、議員立法を可決
衆院厚生労働委員会は7日、議員立法の「共生社会の実現を推進するための認知症基本法案」を全会一致で可決した。認知症施策の総合的・計画的な推進に向け、政府が「認知症施策推進基本計画」を策定するよう求める......
NDB、データ見本を月内公表へ 利用申請を支援
厚生労働省の「匿名医療情報等の提供に関する専門委員会」(座長=山本隆一・医療情報システム開発センター理事長)は7日、NDBの円滑な利用申請を支援するため、「NDBサンプルデータ(データ見本)」を公表......
物価・賃金対応、医療・介護の財源確保を 日医・松本会長
日本医師会の松本吉郎会長は7日の会見で、41団体で組織する「国民医療推進協議会」が採択した決議内容を紹介した。急激な物価・賃金上昇を踏まえ、政府が今月まとめる「骨太の方針」で、2024年度トリプル改......
公金口座、家族名義13万件 マイナひも付け、別人への誤登録748件
マイナンバーとひも付けて国や自治体からの給付金の振込先とする「公金受取口座」で、本人以外の口座を登録する問題が相次いだことを受け、河野太郎デジタル相は7日、臨時記者会見を開き、総点検結果を公表した。......
日病協、医療費削減を「強く危惧」 子ども財源捻出で緊急声明
日本病院団体協議会は7日、少子化対策の財源を社会保障費の付け替えで捻出することに反対する緊急声明を発表した。日病協の山本修一議長(地域医療機能推進機構理事長)は厚生労働省内で会見し、「来年度の診療報......
改正旅館業法が成立 宿泊者に感染対策の協力要請
旅館業法改正案は7日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決され、成立した。同法は、旅館業の営業者が、特定感染症の症状のある宿泊者に対して、感染防止対策への協力を求めることを可能にする。一部の内容を除......
5類移行後の感染増注視 松野氏「全国で緩やかに」
松野博一官房長官は7日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5月8日に5類へ移行した後、感染者が増加傾向にあるとして注視していく考えを示した。「全国の医療機関から報告される患者数は......
[社会福祉] 生活保護の被保護者調査 23年3月分概数 厚労省
厚生労働省は7日、2023年3月分の「生活保護の被保護者調査(概数)」を公表した。詳細は以下の通り<doc9695page1>。●被保護実人員総数(保護停止中を含む):202万7,865人(前年同月比8,190人減・0.4%減)●被保護世帯総数(保護停止中を含む):164万7,341世帯(4,515世帯増・0.3%増)●世帯類型別世帯数(保護停止中を含まない)▽高齢者世帯/91万1,320世帯(2,135世帯減・0.2%減)▽高齢者世帯を除く世帯/72万8,451世帯(6,540世帯増...
[感染症] ゾコーバ錠の副作用状況確認、追加安全対策は行わず
厚生労働省は、7日に開催された医薬品等安全対策部会安全対策調査会で、新型コロナウイルス感染症治療薬のゾコーバ錠の副作用について、新たに4例の副作用報告(重篤症例)があったことを明らかにした<doc9542page6><doc9542page7>。調査会で副作用の状況を確認した結果、追加の安全対策を行わないことで意見がまとまった。 厚労省によると、4月24日から5月23日までに、製造販売業者から、▽浮腫発疹▽急性腎障害▽薬疹▽アナフィラキシー反応-の副作用症例の報告があった&...
[診療報酬] 「骨太の方針」原案、物価高と患者負担抑制への対応を併記
政府は7日、経済財政諮問会議に「骨太の方針」の原案を示した。2024年度に行われる診療報酬と介護報酬、障害福祉サービス等報酬の同時改定で、物価高騰や賃金の上昇と共に、患者や利用者の負担抑制の双方の必要性を踏まえ、「必要な対応」を取る方向性を盛り込んだ<doc9552page39>。 物価高騰や賃金上昇への同時改定での対応は、日本医師会や病院団体が強く求めている。一方、政府は、少子化対策の財源を確保するため、社会保障制度の改革や歳出の見直しなどで社会保険の負担を抑え、実質的に追加負担を生...
[診療報酬] 「春の建議 多くの問題をはらんでいる」日医会長
日本医師会の松本吉郎会長は7日の記者会見で、「骨太の方針」をにらんだ財政運営に関する提言(春の建議)に、看護配置を要件とする急性期一般入院料廃止の検討が盛り込まれたことを受けて、「入院料の要件はまさに中医協の場においてしっかりと議論されるべき問題だ」との考えを示した。そのうえで「財政審の春の建議は多くの問題をはらんでいる」と述べた。 急性期一般入院料に関しては、財政審が春の建議で「10対1」といった看護配置を要件とする現在の診療報酬体系から、入院患者の重症度や救急搬送の受け入れ、手術件数・・・...
[診療報酬] 物価高騰と賃上げ対応「骨太の方針」明記し財源確保へ 日病協
15の病院団体で構成されている日本病院団体協議会は7日、国民にとって不可欠な医療・介護を確保するため、物価高騰と賃上げへの対応を「骨太の方針」に明記して財源を確保するよう求める緊急声明を出した<doc9553page1>。 日病協の山本修一議長(地域医療機能推進機構理事長)はこの日、厚生労働省内で記者会見し、少子化対策を充実させるため支出を大幅に増やす国の方針に「全く異論はない」と述べた。 ただ、それに必要な財源の確保を巡り、医療など社会保障の予算の削減を求める声があることには「単純に...