「 2024年10月 」一覧

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[予算] 就労継続支援B型、利用時間考慮した評価の検討を 予算執行調査

 「就労継続支援B型」の事業所5,113カ所を対象に財務省が実施した2024年度の予算執行調査によると、サービスの平均利用時間が4時間未満と短い事業所の事業活動収支差率は平均17.0%で、全事業所の平均9.9%に比べて7.1ポイント高かった。財務省は、平均利用時間が短い事業所ほど収支差率が高い傾向にあることから、次回の障害福祉サービス等報酬改定に向けて利用者の平均利用時間を考慮した報酬体系への見直しを検討すべきだとしている<doc17145page8>。 就労継続支援B型は、障害や難病の...

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[予算] 障害福祉サービス、一般就労への移行割合「ゼロ」が過半数 財務省

 障害福祉サービスのうち「就労継続支援A型」を提供する1,028事業所の過半数で、企業などでの「一般就労」に移行した利用者の割合が2023年度にゼロだったことが、財務省の予算執行調査で分かった。財務省では、就労継続支援事業には一般就労のための支援も含まれるとして、一般就労への移行をより加味したメリハリのある報酬体系になるよう、障害福祉サービス等報酬の次の改定に向けて検討するべきだとしている<doc17145page7>。 就労継続支援A型は、障害や難病のために企業で働くことが難しい人と事...

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[予算] サ高住での居宅療養管理指導に「不適切な給付費」 財務省

 通院が困難な利用者の場合のみ算定が可能な介護保険の「居宅療養管理指導」について、全国63カ所のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の約7割で入居者の半数以上が利用していたほか、3割超のサ高住では日常生活は自立しており通院が可能と思われる利用者に算定されていたことが、財務省の予算執行調査で明らかになった<doc17145page11><doc17145page12>。 財務省は、「適切なサービス提供が行われておらず、不適切な介護給付費が発生している」とし、介護保険制度の適切な...

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[医療提供体制] 身体拘束ゼロ化プロジェクトの成果を報告 厚労省検討会

 厚生労働省が3日に開いた「精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会」で、長谷川花構成員(静岡赤十字病院精神神経科部長)は3月まで在籍した沼津中央病院で2021年4月に始めた「身体拘束ゼロ化プロジェクト」の成果を報告した。身体拘束を実施した患者の割合は多い時で25%だったが、23年度には3.3%と大幅に低下。平均拘束時間も最長4日から2.3時間に短縮した。 沼津中央病院での身体拘束ゼロ化プロジェクトは院長の号令により始動した。激しい暴力や切迫した自傷行為などの例外を除き、身体的拘束を行わないこ...

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[医療改革] ドローンによる医薬品配送、東京都が実証事業 社会実装目指す

 東京都は、10月中旬から11月上旬にかけてドローンを使った医薬品配送の実証事業を行うと発表した。早期の社会実装を目指す。この事業では、檜原村にある診療所と特別養護老人ホームの間で10月21日から25日に、「レベル3.5飛行」による医薬品の配送を実施する。 より多くの医薬品を短時間で効率的に配送するため、オペレーター1人に対してドローン2機を同時に運航。「1対2運航」のレベル3.5飛行での実施は都内初の試みで、医薬品供給の実装に向けた新たなビジネスモデルを検証する。一方、11月5日から7日にかけて、...