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[医療提供体制] 救急搬送の実施基準の策定で精神科医が参画の団体が減少
総務省消防庁がこのほど公表した「救急業務のあり方に関する検討会」の報告書(2020年度)では、「救急救命体制の整備・充実に関する調査」の集計結果を取り上げている。搬送困難事例(主に精神疾患)への対応については、傷病者の搬送・受け入れに関する実施基準の策定に際し、精神科医が参画している団体(都道府県)が減少した(p125参照)。 搬送困難事例への対応を巡っては、16年度の検討会で、効果的な取り組みについて検討し、その結果を踏まえて消防庁救急企画室長が各都道府県の消防防災主管部長などに通知を発・・・...
[医療提供体制] 「救急業務のあり方に関する検討会」の報告書を公表
総務省消防庁は、「救急業務のあり方に関する検討会」(座長=有賀徹・独立行政法人労働者健康安全機構理事長)の報告書(2020年度)を公表した。救急隊の感染防止対策を取り上げており、救急隊員が救急業務に起因して新型コロナウイルス感染症に感染した場合「そのことをもって、不利益な取扱いや差別等を受けることはあってはならない」としている(p112参照)。 報告書では、各消防機関で保健所などからの要請に基づき「患者等の移送に協力するなど、必要な対応にあたっている」と説明。具体的な感染防止対策も記載し・・・...
[介護] 2021年度介護報酬改定Q&A、第1弾を事務連絡 厚労省
厚生労働省は19日、「2021年度(令和3年度)介護報酬改定に関するQ&A:Vol.1」(介護保険最新情報Vol.941)について、各都道府県などに宛てて事務連絡を出した。 Q&A(Vol.1)は、▽人員配置基準等で「常勤」配置が求められる職員が、産休などを取得した場合に「同等の資質を有する」複数の非常勤職員を常勤換算して人員配置基準を満たすことを認める判断についての解釈(p3参照)▽新型コロナウイルス感染症への対応として、基本報酬への3%加算や事業所規模別の報酬区分の決定についての特例(3%加算...
[医療提供体制] コロナワクチンの累計接種回数57万8,835回に 厚労省
厚生労働省は19日、新型コロナウイルスワクチンの先行接種の接種実績(3月15日-3月19日)について公表した。5日間合計の接種回数は、34万8,293回(1回目:32万6,260回、2回目:2万2,033回)。接種が開始された2月17日からの累計接種回数は57万8,835回(1回目:55万3,454回、2回目:2万5,381回)となった。 接種を行った施設数は、15日1,043施設、16日1,304施設、17日1,505施設、18日1,633施設、19日1,746施設。※この記事の資料はリンクから...
[感染症] RSウイルス感染症、第2週以降増加続く 感染症週報・第9週
国立感染症研究所は19日、「感染症週報 第9週(3月1日-3月7日)」を発表した。定点把握対象の5類感染症の報告数(定点当たり)は以下の通り(p5参照)(p27~p29参照)。▽インフルエンザ/0.01(前週0.01)/第6週以降減少が続いている▽RSウイルス感染症/0.44(0.41)/第2週以降増加が続いている▽咽頭結膜熱/0.17(0.16)/前週から増加▽A群溶血性レンサ球菌咽頭炎/0.77(0.67)/前週から増加▽感染性胃腸炎/2.92(2.54)/前週から増加▽手足口病/0.02(0...
[介護] 30年度までの住生活基本計画を閣議決定 政府
政府は19日、今後10年間の住宅政策の基本戦略「住生活基本計画」を閣議決定した。2030年度までの数値目標として、高齢者向けの住まいのうちバリアフリーや断熱性のある住宅を25%に、高齢者人口に対する高齢者向け住宅の整備割合を4%にすることなどを掲げている。 21年度から30年度までを計画期間とする住生活基本計画(全国計画)では、近年の社会状況を踏まえて、「頻発・激甚化する災害新ステージにおける安全な住宅・住宅地の形成と被災者の住まいの確保」や「住宅確保要配慮者が安心して暮らせるセーフティネット機能...
[予定] 注目される来週の審議会スケジュール 3月22日-3月27日
来週3月22日(月)からの注目される厚生行政関連の審議会は以下の通りです。 (新型コロナウイルス感染症の影響により、開催形式や開催日などが変更になる可能性があります)3月23日(火)未定 閣議3月24日(水)9:00-10:00 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会10:00-12:00 中央社会保険医療協議会 総会10:00-12:00 第59回 厚生科学審議会 再生医療等評価部会15:00-17:00 第200回 社会保障審議会 介護給付費分科会3月25日(木)10:00-12:0...
[医療提供体制] 病床・宿泊療養施設の確保計画、5月までに見直し 政府
新型コロナウイルス感染症に関する政府の対策本部は18日、緊急事態宣言解除後の新型コロナへの対応を決めた。医療提供体制を充実させるため、4月中を目途に検査体制整備計画、5月中までに病床・宿泊療養施設確保計画をそれぞれ見直す方針を提示(p104参照)。こうした内容を国の「基本的対処方針」に新たに盛り込んだ。 厚生労働省と都道府県が連携し、これらの計画を改める。解除後の方針では、病床・宿泊療養施設の確保に万全を期すとともに、新型コロナの感染者が短期間に急増する場合を想定した緊急的な患者対応の体・・・...
[介護] 高齢者福祉施設の避難確保に関する検討会が取りまとめ案
2020年7月の豪雨災害で浸水した特別養護老人ホーム「千寿園」で14人の死者が出たことを受けて設置された厚生労働省と国土交通省の検討会は18日、避難の実効性を高める方策についての取りまとめの案をおおむね了承した。鍵屋一座長(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)と事務局で最終調整し、20年度内に公表する。 厚労省と国交省が共同開催する「令和2年7月豪雨災害を踏まえた高齢者福祉施設の避難確保に関する検討会」は3回の審議を経て、「高齢者福祉施設における避難の実効性を高める方策について(案)」を取り...
[医療改革] 社会保障制度の見直し、しっかりと議論 財政審・増田氏
財政制度等審議会・財政制度分科会の増田寛也分科会長代理は18日、分科会後の記者会見で、2022年度政府予算の編成では社会保障制度改革が重要な課題になるとし、その見直しに向けて「引き続きしっかりと議論していく」と述べた。 増田氏は、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になり始める22年度以降、医療費を含めた社会保障費が増大するのは「自明の理だ」と指摘。その増加にどう対応していくべきかの議論を深めていくとの考えを示した。 財政審は、21年度予算の編成に関する建議で「後期高齢者の(医療費)自己負担について・...
[医療提供体制] コロナワクチン接種上位に重い精神疾患 厚科審部会が了承
厚生労働省は18日に開かれた厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会で、新型コロナウイルスワクチンの接種順位について「一定の重症度の精神疾患や知的障害を有する者を、基礎疾患を有する者の範囲に位置づけることとしてはどうか」と提案し、了承された(p11参照)。 厚労省は「接種順位の上位に位置づける基礎疾患を有する者の範囲」(2020年12月25日時点)について、▽慢性の呼吸器の病気▽慢性の心臓病(高血圧を含む)▽慢性の腎臓病▽慢性の肝臓病(肝硬変など)▽インスリンや飲み薬で治療中の糖...
[医療提供体制] 東京都の新規陽性者増加比が100%超、推移に警戒が必要
東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第37回)が18日、都庁で開かれた。公表された「専門家によるモニタリングコメント・意見」では、「7週間続いた新規陽性者数の減少傾向が止まり、高い水準のまま、その増加比が100%を超えた」と指摘。「今後、変異株等により急激に感染が再拡大する可能性を踏まえ、増加比の推移に警戒が必要である」としている(p4参照)。 コメント・意見では、17日時点の入院患者数について、前回(10日時点)の1,333人から1,270人に減少したが「依然として高い水準である」と...
富士通と国立がん研究センターがタッグ、診療データを活用した新サービス創出へ(ニュース)
富士通は2021年3月18日、電子カルテシステムの診療データなどを活用した新サービス創出を目指し、国立がん研究センターと包括的な共同研究契約を締結したと発表した。国立がん研究センター東病院から診療データの提供を受けて、医薬品開発や治験などのスピード向上につながる新たなサービスの開発と検証を2023年3月31日まで実施する。 電子カルテには患者の症状や医師の所見などが文章で記載されているため、デー......
[医薬品] 2021年2月分貿易統計(速報) 財務省
財務省は17日、2021年2月分の「貿易統計(速報)」を公表した。医薬品の輸出額・輸入額の詳細は以下の通り。●輸出額(p3参照)(p5~p8参照)▽総額/703億円(前年同月比2.1%増)▽米国/325億円(33.3%増)▽EU/89億円(1.8%増)▽アジア/156億円(38.5%減)▽中国/62億円(61.7%減)●輸入額(p4参照)(p13~p16参照)▽総額/2,532億円(1.1%減)▽米国/456億円(9.5%増)▽EU/1,066億円(21.3%減)▽アジア/279億円(23.5%増...
[医療提供体制] 医療者向けコロナワクチン、4月に2,400箱追加配分 厚労省
厚生労働省は17日、医療従事者などに接種する新型コロナワクチンの出荷のスケジュールなどを都道府県などに周知した。「第3弾」の配分となるワクチンを4月12日から2週間、全国で計2,400箱出荷。5月上旬にも、同じ量の出荷を予定している(p1参照)。 第3弾の配分では、4月12日からの第3週と19日からの第4週に、厚労省が新型コロナワクチンを1,200箱ずつ出荷する。 第3週での都道府県ごとの出荷量で最も多いのは、東京で172箱。次いで、神奈川(81箱)、大阪(77箱)、愛知(74箱)、埼玉(65箱)...
[医療提供体制] 首都圏の新規感染者、東京と埼玉では増加の動き 厚労省
厚生労働省は17日、第27回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの感染状況の分析・評価などを公表した。首都圏の1都3県の新規感染者数については、「他地域と比べても高い水準で、東京と埼玉では増加の動きが見られる」としている(p2参照)。 厚労省によると、10日時点の全国の入院者数は5,947人で、1週間前と比べて736人減っている。全国の受入確保病床数に対する割合は19.7%で、都道府県別では、福島(48.0%)が最も高く、以下は、千葉(43.6%)、埼玉(42.1%)、沖縄(31.0%...
[介護] ICT化などの対応案、導入まで適切な期間を 社保審専門委員会で意見
厚生労働省は17日、介護分野で行政が求める帳票等の負担軽減などを検討する社会保障審議会・介護保険部会の専門委員会に、ICT化の検討状況や簡素化・標準化に向けた論点などを示した。厚労省が示した対応案はおおむね了承されたが、4月からのLIFEへの移行で現場が混乱しているなどの例を挙げて、導入までに適切な期間がないと現場は切り替えられないなどの意見が出た。 社会保障審議会・介護保険部会の「介護分野の文書に係る負担軽減に関する専門委員会」は、2019年12月の中間取りまとめで、▽簡素化(様式・添付書類や手...
[医療機器] 植込み型心臓ペースメーカを自主回収 厚労省
厚生労働省は17日、東京都から植込み型心臓ペースメーカ「アシュリティMRI」「エンデュリティMRI」(アボットメディカルジャパン)の自主回収に関する情報提供があったと公表した。 同社によると、当該製品の製造元より「部品の製造工程の不備に起因した、電気的問題が発生する可能性がある」との報告を受け、自主回収を決定。東京都に対し「医薬品医療機器等法の規定に基づく報告を行った」としている。 東京都の発表では、現在までに国内外で重篤な健康被害が発生した報告はないとのこと。回収分類は「クラスI」(健康へ・・・...