「 日経 」一覧
NTTが目の動きから聴覚的注意を読み取る研究、触覚など他の感覚への拡張も検討(ニュース)
NTTはコミュニケーション科学の研究において、視線とは異なる目の細かな動きの中に、人の聴覚的注意の状況が現れることを発見した。人の興味や注意など聴覚的な認知状態を目の動きの測定データから読み取れる可能性がある。2023年5月30日にNTTが発表した。 具体的には、対象人物の目(瞳孔経)の変化を基に、どの音声に注意を向けているかを読み取ることができるという。例えば、複数の参加者がいる会場で、ある人......
産総研が「不気味の谷」現象をAIで検証、ロボットやアバターのデザインで活用へ(ニュース)
中途半端に人間に似た対象を不快と感じる「不気味の谷」現象を、AI(人工知能)はどう評価するのか。産業技術総合研究所(産総研)が心理学の手法を使って検証したところ、ロボットやアバターのデザイン評価にAIを活用できる可能性があると分かった。産総研が2023年5月19日に検証結果を発表した。 検証したAIでは、画像と説明文の対応関係を学習させておく。画像としては、人間の顔と猿の顔、車、食べ物、靴の5種......
政府が医療DX工程表、クラウド標準電カルを2030年までにおおむね全医療機関へ(ニュース)
政府は2023年6月2日、「医療DX推進本部」の第2回会合を開催し、医療DX推進に向けた工程表を公表した。2024年度に医療機関同士などで電子カルテ情報の共有を始めるほか、政府が主導しクラウドベースの電子カルテ整備を進め、2030年までにはおおむね全ての医療機関への導入を目指すとした。 医療DX推進本部は岸田文雄首相が本部長を、本部長代理を松野博一官房長官、加藤勝信厚生労働相、河野太郎デジタル相......
富士フイルム開発拠点を南青山に開設、医療機器などの開発目指す(ニュース)
富士フイルムは2023年5月24日、東京都港区の南青山に新たな開発拠点「FUJIFILM Creative Village(フジフイルム クリエイティブ ビレッジ)」を開所した(図1)。新拠点ではデザイン部門とIT部門が同居する。付加価値の高い医療機器の開発やデザインなどを目指す。 新拠点にはデザインの開発拠点「CLAY(クレイ)」とITの開発拠点「ITs(イッツ)」の2棟がある。デザインとIT......
1on1メンタリングの一部をAIで代替、NECソリューションイノベータと日大が実証開始(ニュース)
1on1(ワンオンワン)ミーティングでのメンタリング(指導)において、教員や学生が担うメンター(助言役)の一部を、AI(人工知能)を用いたシステムで代替する。このための実証実験を、NECソリューションイノベータと日本大学文理学部次世代社会研究センターが2023年5月17日から開始した。 近年の教育において、「本当にやりたいことを見つけ、それに向かって計画を立てる」ことを目的とした探究教育が重要視......
NTTコムがNR-DC適用のローカル5Gで4K映像を同時伝送、遠隔手術への活用に期待(ニュース)
NTTコミュニケーションズは、ローカル5Gで複数の4K映像を同時伝送する実証実験に成功した。NR-DC(New Radio-Dual Connectivity)と呼ばれる技術を適用した。通常ローカル5Gにおいてはミリ波とサブ6のどちらか一方を使うが、NR-DCでは両方を用いて高速かつ大容量の安定通信を可能にする。2023年4月27日に発表した。 実証実験では、ミリ波とサブ6の両方を同時に送受信で......
ウエアラブルデバイスで運転者の健康状態を把握、NECがタクシーの安全運転を支援(ニュース)
NECがウエアラブルデバイスを活用し、タクシー乗務員の健康状態や運転状況を可視化する実証に取り組んだ。大和自動車交通、日本交通と共同で、乗務員が装着したデバイスを通じて連続的に測定する脈拍数などのデータから、快不快度や覚醒度などを分析する。NECが2023年4月27日に発表し、実証の結果長い時間運転していると周期的に眠気の強弱が発生することが確認できたという。 実証実験は2023年1月から4月に......
富士通・京大・医療ベンチャー、因果関係を発見するAIでがん創薬を加速する実証(ニュース)
富士通と京都大学、がん創薬の医療ベンチャーであるChordia Therapeutics(神奈川県藤沢市)は2023年5月17日、富士通のAI(人工知能)技術をがん創薬に活用する実証実験を同日に開始したと発表した。2024年4月30日までの実施を予定する。 がんの新薬候補を評価する際に、どのようなバイオマーカー(生物学的指標)が臨床試験の成功確率を高めて開発期間を短縮できるかを、富士通が開発した......