「 日経 」一覧

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阪大が「ヒューマン・メタバース疾患研究拠点」発足、デジタルツインを医療研究に応用(ニュース)

 大阪大学は2022年内にヒトのデジタルツインを疾患研究に応用する新しい研究体制を本格的に発足させる。同大学の「ヒューマン・メタバース疾患研究拠点」が文部科学省の2022年度世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に採択されたと2022年10月14日に発表した。ヒトの体内で生じる生命現象や病気になるプロセスを仮想空間内で再現し、疾患の発症メカニズムの解明などを目指す。 NTT物性科学基礎研究所......

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ノビアスと国立がん研究センター、透視画像の疑似3D化で診断精度向上へ(ニュース)

 リアルタイム動画変換技術を手掛けるノビアス(東京都八王子市)は、国立がん研究センターとAI(人工知能)技術を用いた透視画像の擬似3次元(3D)化についての共同研究契約を締結した。平面的な透視画像をAI技術によって疑似3D化することで、手前と奥の認識が可能になる。これを活用して、透視画像を使った診断精度の向上や、X線透視時の患者や医療従事者の負担軽減を図る。 透視画像をリアルタイムに疑似3D化する......

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政府「医療DX推進本部」初会合、診療報酬改定DXなど2023年春に工程表策定へ(ニュース)

 政府は2022年10月12日、「医療DX推進本部」の初会合を開催した。省庁横断で「全国医療情報プラットフォームの創設」「電子カルテ情報の標準化」「診療報酬改定DX」を推進するとして、2023年春をめどに工程表を取りまとめる。 医療DX推進本部は岸田文雄首相が本部長を、本部長代理を松野博一官房長官、加藤勝信厚生労働相、河野太郎デジタル相が務めるほか、本部員として寺田稔総務相と西村康稔経済産業相が参......

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MICINが薬歴入力支援システム、AIが服薬指導の会話を自動で文章化(ニュース)

 オンライン診療システム大手のMICIN(東京・千代田)は2022年10月12日、人工知能(AI)による薬歴入力サポートシステム「Karin by MICIN」のベータ版の提供を始めたと発表した。薬局・薬剤師向けのサービスで、薬剤師による服薬指導会話をAIが分析して自動で薬歴文章を作成する。薬剤師の薬歴入力の負荷を減らし、患者対応を優先的にできるよう後押しする。 薬歴は正式には薬剤服用歴といい、処......

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AMIの心音図検査装置が薬事承認を取得、「超聴診器」の実現へ一歩(ニュース)

 医療スタートアップのAMI(鹿児島市)は2022年10月12日、開発を進める新型の聴診器「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」が薬事承認を取得したと発表した。胸に当てて心音と心電を同時計測する小型のデバイスで、2022年11月に医療機器として発売する予定だという。 心音図とは心音を図形データとして表したもので、不整脈の検出などの検査で使われる。AMIのデバイスは、独自の技術によって雑音など......

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インテックと東大、病理診断の確認漏れ防止システムの実証実験(ニュース)

 インテックと東京大学大学院医学系研究科次世代病理情報連携学講座は、臨床医の病理診断報告書の確認漏れを抑制するシステムの実証実験を実施した。治療開始の遅れによる症状の悪化や、本来切除しなくてもよい臓器の切除といった、病理診断の確認不足により生じるインシデントを防ぐ狙いだ。 実証実験では、医用画像管理システムなどを手掛けるPSPが東大の支援のもと開発した「病理診断未伝達防止システム」を、インテックの......

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装具に取り付ける「歩行アシストロボット」、新モデルを発表(ニュース)

 自動車部品メーカーであるサンコールは2022年10月11日、リハビリ用歩行アシストロボット「Orthobot(オルソボット)」の新モデル「オルソボット 無線タブレットタイプ」を発表した。操作パネルを本体と切り離したり、バッテリーパックを小型にしたりすることで、これまでのモデルより30パーセント軽量化したという。 オルソボットは脳卒中の後遺症などで歩行が困難な人のリハビリを補助する。モーターとセン......

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シャープが米粒より小さい生体センサー、いつでも手軽に体調管理(ニュース)

 シャープは、2022年10月1日からオンラインで一部開催されている最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC 2022」で、超小型の生体(バイタル)センシング用のセンサーを出展している(図1)。寸法が1.75mm×1.0mm×0.35mmと米粒と比較してもかなり小さいため、指輪やイヤホンのような小型のウエアラブル機器にも搭載でき、あらゆる場面で手軽な体調管理が可能となるとしている。2023......

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NECと東北大学病院、AIで医師の働き方を改革(ニュース)

 NECと東北大学病院は、カメラ映像やウエアラブルデバイスから得られたデータを人工知能(AI)で解析することで、「医師の働き方改革」に共同で取り組む。このために、医師の業務課題の抽出と改善策の提示を行う新たな要因解析モデルの有効性を検証する実証実験を2022年10月1日に開始した。「勤務医の時間外労働の年間上限は原則960時間とする」といった医師の働き方改革が2024年4月から適用されるため、医療......

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豚の発情をAIで検知するサービスをテスト販売、NTTデータと日本ハムがタッグ(ニュース)

 NTTデータと日本ハムは2022年10月5日、養豚農家向けに豚の発情を検知するサービス「PIG LABO Breeding Master」のテスト販売を開始したと発表した。豚舎に設置した複数のカメラから、母豚の種付け適正時期(発情)を人工知能(AI)で検知する。テスト販売を通して、サービスの実効性の確認や改善を実施し、日本ハムが2023年度の本販売を目指す。 同サービスは、カメラで記録した母豚の......

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人間心理を理解するAIを共同研究、KDDI総研と米カーネギーメロン大(ニュース)

 KDDI総合研究所は2022年10月4日、人間の心理を理解するAI(人工知能)の開発に向けて米カーネギーメロン大学と共同研究を開始したと発表した。人の行動と心理の因果関係を導くための研究を進め、人に共感した提案ができるAIの開発に生かす。 共同研究では、表情や身ぶり手ぶり、対話内容などから「表出する人間の行動」と「直接観測できない心理」の因果関係を推論することを目指す。これまでの因果推論技術では......

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花王が皮脂RNAモニタリングを実用化、肌の状態を12個の指標で解析(ニュース)

 花王は2022年10月4日、健康課題の原因を正確に同定する「プレシジョン・モニタリング」を同社で初めて実用化すると発表した。皮脂に含まれるRNA(リボ核酸)や角層などを分析して肌の状態を把握する新サービスを2022年11月から始める。結果に応じて個人が必要なケアを的確に見つけられるようサポートする。 新サービス「Skin Potential Analysis(スキンポテンシャルアナリシス)」は肌......

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AI創薬のElixが武田発スタートアップと共同研究、豊富な結合化合物データを活用(ニュース)

 AI(人工知能)創薬スタートアップのElix(東京・千代田)は2022年10月4日、バイオスタートアップのSEEDSUPPLY(神奈川県藤沢市)と共同研究を始めたと発表した。SEEDSUPPLYが豊富に保有する膜たんぱく質などのデータをAIに学習させ、優れた化合物を効率的に絞り込む技術の確立を目指す。 SEEDSUPPLYは武田薬品工業からスピンアウトする形で2017年に創業し、独自の化合物スク......

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住友商事がデジタル治療の開発に参入、VRで小児の弱視を改善(ニュース)

 順天堂大学発スタートアップのInnoJinと住友商事、VR(仮想現実)のアプリ開発などを手掛けるイマクリエイトは2022年9月29日、VRを活用した小児の弱視患者向けアプリの共同開発を始めたと発表した。今後臨床研究や治験などを実施し、InnoJinが2025年度中にプログラム医療機器として承認申請することを目指す。 弱視は視力が発達せずに眼鏡をかけても十分に見えにくい状態を指し、小児の約3%が罹......