「重症度、医療・看護必要度」据え置きを 18年度改定へ日病が要望書
日本病院会は1日、2018年度診療報酬改定に向けた要望書を厚生労働省の鈴木俊彦保険局長に提出した。一般病棟入院基本料7対1について、16年度改定で重症度、医療・看護必要度を見直したことを踏まえ、現状に据え置くことを要望した。
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日本病院会は1日、2018年度診療報酬改定に向けた要望書を厚生労働省の鈴木俊彦保険局長に提出した。一般病棟入院基本料7対1について、16年度改定で重症度、医療・看護必要度を見直したことを踏まえ、現状に据え置くことを要望した。
全日本民主医療機関連合会(民医連)は1日、「総合診療領域のプログラム(PG)審査の開始に当たっての緊急要望」を公表した。
日本看護学校協議会は29日付で、2018年度予算に関する要望書を加藤勝信厚生労働相らに提出した。看護師等養成施設運営費補助金の確保のほか、実習指導教員確保のための補助制度新設などを要望した。
全国健康保険協会(協会けんぽ)は、9月末で退任する小林剛理事長の後任に、安藤伸樹・日本通運健康保険組合理事長を充てる人事を固めた。
日医総研はワーキングペーパー(WP)「ICTを利用した全国地域医療連携の概況(2016年度版)」を公表した。導入済みの地域医療連携システムを更改する際の費用負担(複数回答あり)は、219カ所のうち119カ所(54.3%)が未定と回答。国や自治体からの公的資金で賄う(58カ所、26.5%)、サービス利用料金などの収入より負担(48カ所、21.9%)が続いた。
再生医療安全性確保法違反の容疑で民間の臍帯血販売業者と臍帯血を投与した医師が逮捕された事件で、日本医師会の横倉義武会長は30日に声明を発表した。
中医協の支払い側委員を務める幸野庄司氏(健保連理事)は2018年度診療報酬改定に向けた入院医療について本紙の取材に応じ、一般病棟入院基本料7対1等の重症度、医療・看護必要度の測定方法・測定項目について、DPCデータとの相関などの検証を早急に進める必要があるとの考えを示した。
日本医療安全調査機構は30日、「医療事故調査・支援事業運営委員会」を開き、医療事故調査制度の現況について議論した。
日本医療安全調査機構は29日、「医療事故の再発防止に向けた提言」の第2号として「急性肺血栓塞栓症に係る死亡事例の分析」を公表した。急性肺血栓塞栓症が強く疑われたり、診断が確定した場合は、直ちに抗凝固療法(ヘパリン単回静脈内投与)を検討することなどを提言している。
国立病院機構や日本赤十字社は、厚生労働省からの「公的医療機関等2025プラン」の作成要請を受け、地域医療構想調整会議の議論を見据えたプラン作成を本格化させている。国病機構137病院、日赤92病院が原則9月末までに作成する方針だが、プランで整理する「診療科見直し」や「今後持つべき病床機能」などは、2018年度診療報酬改定などの影響を受ける可能性があるため、必要に応じてプラン内容も柔軟に変更していく方針だ。
福祉医療機構は29日、福岡県朝倉市と朝倉郡東峰村で6~7月に発生した豪雨災害が「激甚災害」に指定されたことに伴い、災害復旧資金の融資に「特別措置」が適用されると発表した。
日本病院会の相澤孝夫会長は28日の定例会見で、2016年度診療報酬改定で設定された一般病棟入院基本料7対1における重症度、医療・看護必要度の基準を満たす患者割合が「急性期病院の重しになってきている」と述べ、現場の負担になっているとの見方を示した。
日本医療機能評価機構の認定病院患者安全推進協議会は28日、病院内での入院患者の自殺事故に対する提言「院内自殺の予防と事後対応」を公表した。自殺予防の視点を持って、がん患者の治療とケアに取り組むことや、多職種による包括的支援で患者の自殺事故を予防することなど11項目を挙げている。
九州医師会連合会は26日、福岡市内で定例委員総会を開き、任期満了に伴う来年6月予定の日本医師会・会長選挙の候補者として、現会長の横倉義武氏を推薦することを決めた。横倉氏の4選出馬を促す「続投要請」となる。九医連は横倉氏が出馬した過去3回の会長選でも推薦をまとめてきたが、一番早かった前回でも任期を8カ月近く残した段階での決定だった。
日本医師会の「医師の働き方検討委員会」は10月27日に開く第3回会合で、医師の勤務環境改善のための具体的方策に関する答申の骨子について、大枠の取りまとめを目指す。すでに同検討委の下に3つのワーキンググループ(WG)を設置し、テーマ別に議論を進めている。
四病院団体協議会の総合部会が23日開かれ、厚生労働省などで検討が進む医師の働き方改革について、結果によっては産科・救急医療を中心に地域医療が崩壊するとの強い危機感が示された。部会後の会見で、幹事団体の全日本病院協会の猪口雄二会長、織田正道副会長が明らかにした。
日本医師会は2018年度の医療に関する税制要望をまとめた。全17項目。消費税対策として「現行制度を前提に、診療報酬に上乗せされている仕入れ税額相当額を上回る消費税負担がある場合、超過額の還付が可能な税制上の措置」を「早急に講ずる」よう求めた。
経済界や医療関係団体、保険者などで組織する日本健康会議は23日、2020年までに実現を目指す「健康なまち・職場づくり宣言2020」の達成状況を公表した。15年に出した「8つの宣言」のうち2つを達成していたほか、全体的に前年からの進展が見られた。渡辺俊介事務局長は記者団への説明で、今後、宣言の達成要件の見直しなど「質の向上」を検討する意向を示した。
日医総研はこのほど、ワーキングペーパー(WP)「難病対策の概説・第3版」を公表した。2015年1月に施行された「難病の患者に対する医療等に関する法律」に基づく難病対策について、医師向けに概説している。
地域における女性医師への支援、医療・健康を通じたまちづくりの機運を高めていこうと、日本医師会女性医師支援センターは11月26日(日)、愛媛県の西予市宇和文化会館で「女性医師支援シンポジウム」を開く。
兵庫県医師会の空地顕一会長は、会長就任から1年が経過したことを機に本紙取材に応じ、地域医療構想の実現に向けた対応に力を注いでいく方針を示した。県医内に設けたシンクタンクや意見交換会の活動を通じて、高齢社会にふさわしい医療提供体制の構築を目指す考え。空地会長は「地域医療構想の調整と1次医療圏における地域包括ケアシステムの構築の整合性が取れるよう、郡市区医師会を支援していきたい」と話した。