価格調整の対象は3品目、結果分かれた7品目を検証へ 費用対効果合同部会
厚生労働省は7日に開いた中医協の費用対効果評価、薬価、保険医療材料の3専門部会の合同部会で、評価結果に基づいて価格調整する試行的導入の対象品目は3品目と報告した。厚労省は分析結果が大きく異なったために「企業分析」と「再分析」が併記された7品目を検証するため、ワーキンググループ(WG)を設置して検討してはどうかと提案した。委員からはWGの設置に批判的な意見が上がったが、大筋で了承された。
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厚生労働省は7日に開いた中医協の費用対効果評価、薬価、保険医療材料の3専門部会の合同部会で、評価結果に基づいて価格調整する試行的導入の対象品目は3品目と報告した。厚労省は分析結果が大きく異なったために「企業分析」と「再分析」が併記された7品目を検証するため、ワーキンググループ(WG)を設置して検討してはどうかと提案した。委員からはWGの設置に批判的な意見が上がったが、大筋で了承された。
中医協総会(会長=田辺国昭・東京大大学院教授)は7日、DPC対象病院で病床が一定以上増減する場合の医療機関別係数について、激変緩和係数を含めた設定案を了承した。
中医協は7日の総会で、塩野義製薬の抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ錠10mg」「同20mg」(一般名=バロキサビル マルボキシル)の緊急薬価収載を了承した。
7日の中医協総会では、科学的評価結果が報告された先進医療Aの「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術および十二指腸空腸バイパス術」に対して、各側委員から慎重な実施を求める意見が上がった。
日医総研はこのほど、ワーキングペーパー(WP)「医療費の地域差について(都道府県別データ)」を公表した。都道府県別の医療費について、供給面や需要面など幅広い角度から分析。
中医協総会は7日、東日本大震災と熊本地震に伴う被災地特例措置を延長することを了承した。ともに2018年3月31日までとなっている特例措置を19年3月31日まで延長する。また、半年ごとに特例措置の解消に向けた状況などを中医協に報告することも確認した。
厚生労働省は20日にも、2018年度診療報酬改定でのDPC制度見直しによる基礎係数等の告示を行う予定だ。先進医療および患者申出療養等の一部改正は26日にも告示する。各都道府県などに発出した5日付の通知で、18年度改定に伴う関係省令・告示予定として示した。
医師偏在対策に向けて厚生労働省が作成した医療法・医師法改正案について、自民党と公明党は6日、それぞれ急ピッチで法案審査を進め、両党とも了承した。
厚生労働省は6日に開催した全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議で、4月から実施する要介護認定の簡素化について、2016年度の申請件数を基に簡素化の対象を絞り込んだところ、全申請の22.7%に当たるとの推計を示した。簡素化の実施に向けて今月中に関連通知等を改正する方針だ。
厚生労働省は6日に開催した全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議で、認知症疾患医療センターの整備状況を公表した。今年1月現在の設置数は422カ所で、1センター以上が設置されている2次医療圏域は291圏域だった。未設置の2次医療圏域は53圏域。設置率は84.6%だった。
日本医師会は医師の働き方改革に向け、医療界の意見を集約する会議体を4月にも設置する方針だ。メンバーには、医療機関を経営している側の医師と、勤務している側の医師の双方を迎える。性別・年齢・立場を超えて、さまざまな働き方をしている医師が参加する見込みだ。医療界の考える“医師の働き方改革案”として初秋にも一定の方向性をまとめ、厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」に示し議論の素材にしたい考えだ。
自民党の厚生労働部会(橋本岳部会長)は6日、医師偏在是正に向けた医療法・医師法改正案を審査し、了承した。厚労部会による法案審査は2日に続き2度目。法案審査に先立っては、社会保障制度に関する特命委員会・医療に関するプロジェクトチーム(鴨下一郎座長)で3度の議論を実施した。
厚生労働省は5日、2018年度診療報酬改定の官報告示に併せ、改定内容に関する説明会を開いた。入院医療の関係では、急性期一般入院基本料の中間部分である入院料2、3の重症度、医療・看護必要度Ⅱでの該当患者割合について、看護必要度Ⅰで算出した該当患者割合との開きを「0.04(4%)を超えない」と設定することを明らかにした。
5日に告示された2018年度診療報酬改定の通知では、新設のオンライン診療料(1月につき70点)について、オンライン診察時に投薬の必要性を認めた場合、処方料または処方せん料を算定できると示された。オンライン診察での処方箋発行を認める内容だ。
医師偏在対策に向けて厚生労働省が今国会への提出を目指している医療法・医師法改正案について、自民党厚生労働部会(橋本岳部会長)は急きょ、6日に2度目の審査を行うことを決めた。
厚生労働省の社会保障審議会・介護給付費分科会「介護報酬改定検証・研究委員会」(委員長=松田晋哉・産業医科大教授)は5日、2018年度介護報酬改定の効果検証・調査研究についての調査(18年度調査)の項目案やスケジュールを了承した。
日本医師会の釜萢敏常任理事は4日、九州医師会連合会・地域医療対策協議会で居住系施設による「患者の囲い込み」への懸念が示されたことに対し「地域の医師会が問題点を発信して、施設側に是正を求めることが必要だ。
厚生労働省は、がん診療に携わる医師などを対象とした緩和ケア研修会に、来年度から「eラーニング」を新たに導入する。
厚生労働省は5日、4月1日付で実施する2018年度薬価基準改定を官報告示した。収載医薬品の総数は1万6432品目。内訳は、内用薬1万253品目、注射薬3827品目、外用薬2324品目、歯科用薬剤28品目。
政府は2日の閣議で、今国会に提出した生活困窮者自立支援法・生活保護法改正案に盛り込んでいる後発医薬品使用の原則化について、生活保護法で規定する後発品の定義を示した上で「バイオシミラー(バイオ後続品)は定義上、後発品に該当する」と示した答弁書を閣議決定した。川田龍平氏(立民)への答弁。
厚生労働省は5日、2018年度診療報酬改定を官報告示し、各種運用通知なども発出した。同日開かれた都道府県担当者らへの改定説明会で、鈴木俊彦保険局長は18年度診療報酬改定について「従来の改定以上に多岐にわたる。しっかりと実現するためには、改定の考え方や内容を、医療を受ける国民、医療を担う方々と正確に共有していくことが欠かせない。それができて魂が入ったことになる」と述べた。