介護医療院の基本報酬、介護療養より高めに 18年度改定案
厚生労働省が26日の社会保障審議会・介護給付費分科会に示した2018年度介護報酬改定案では、新設する介護医療院の基本報酬は、参考にした介護療養病床(療養機能強化型)と介護老人保健施設(転換老健)の報酬よりおおむね高い単位設定となった。
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厚生労働省が26日の社会保障審議会・介護給付費分科会に示した2018年度介護報酬改定案では、新設する介護医療院の基本報酬は、参考にした介護療養病床(療養機能強化型)と介護老人保健施設(転換老健)の報酬よりおおむね高い単位設定となった。
厚生労働省は26日、社会保障審議会・介護給付費分科会に各サービスの単位数を含む2018年度介護報酬改定案を示した。プラス0.54%の介護報酬改定率を踏まえ、多くのサービスで基本報酬を上乗せしたほか、医療・介護連携の取り組みや自立支援・重度化防止に向けたリハビリテーションに関する加算などを手厚くした。
加藤勝信厚生労働相は26日の閣議後会見で、現状のインフルエンザワクチンの供給量について、昨年の使用量を上回る供給量を確保しているとしながらも「供給が当初、一部の地域で滞っていたというのは事実なので、それを踏まえて株選定のプロセスの見直しや製造量の予測精度の向上などの総合的な対策を講じていきたい」との考えを示した。
中医協総会は26日、入院医療の新評価体系で、現在の7対1と10対1に代わる急性期一般入院料1~7に関する重症度、医療・看護必要度の該当患者割合の基準を決めた。現在の7対1に相当する急性期一般入院料1は、見直し後の定義による該当患者割合で「30%以上」となった。現行定義では26.6%となる。この日の総会では基準値を巡り支払い側と診療側が互いの主張を譲らず、公益裁定に持ち込まれての決着となった。
厚生労働省は26日、2018年第3週(1月15~21日)のインフルエンザ発生状況を公表した。定点当たりの報告数は51.93(患者報告数25万6833人)で、1999年の調査開始以来最も多い数値となった。前週の26.44から比べても倍近く増加しており、昨年よりも流行時期が早くなっている。
滋賀県医師会の猪飼剛会長がスキー中に遭難し、心肺停止状態で発見された事故を受け、当面は越智眞一副会長が会長職を代行することになった。
25日午後2時45分ごろ、新潟県妙高市のスキー場「ロッテアライリゾート」のコース外で、妙高署の署員らが心肺停止状態の男性2人を発見した。同署はスキー中に道に迷い、遭難した大津市、医師猪飼剛さん(68)と滋賀県草津市、医療事務智さん(40)の親子の可能性が高いとみている。
厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課は24日付の課長通知(薬生安発0124第1号)で、アストラゼネカ(AZ)が非小細胞肺がん治療薬として販売している上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)「タグリッソ」(一般名=オシメルチニブメシル酸塩)について、使用成績調査の中間報告結果(2016年3月~17年5月)を医療関係団体や関連学会に周知した。
厚生労働省は25日の医道審議会・医師分科会医師臨床研修部会に、基礎医学に従事する医師を対象にした、臨床研修と基礎研究を両立する「基礎医育成・研修コース」の設置を提案した。
日本私立医科大学協会の「医学部・医科大学の臨床系教員の働き方改革検討ワーキンググループ(WG)」が25日開かれ、医師への「専門業務型裁量労働制」の適用に向けた考え方を取りまとめる方針を固めた。
塩崎恭久衆院議員は本紙の取材で、2018年度税制改正によるたばこ税引き上げに一定の評価を示した一方、厚生労働相経験者として、改正前後で税収が変わらないようにする「税収中立」を国民の健康よりも優先させる傾向があることには疑問を投げ掛けた。
前厚生労働相で自民党税制調査会副会長の塩崎恭久衆院議員は本紙のインタビューに応じ、医療の控除対象外消費税問題について「消費税率が10%に上がる前に方向性を固めてほしい、という医療界の思いはひしひしと感じている」と述べ、年末までに、控除対象外消費税がどのような場合に生じているかを詳細に把握していく姿勢を示した。
矢野経済研究所は25日、民間中小病院の経営状況を調査した結果を発表した。経営上の問題や課題を聞いた質問(複数回答)では、前回調査に引き続き「職員の不足」が76.6%と最も多かった。
厚生労働省は23日、全国健康保険協会(協会けんぽ)の2016年度業績に関する評価結果を公表した。後発医薬品のさらなる使用促進について「A(目標を上回っている)」と評価した。協会けんぽの16年度の後発品使用割合は目標の65.1%を上回る68.8%だった。
厚生労働省は24日の中医協総会に提示した個別改定項目(いわゆる短冊)のうち、「地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進」のパートについて同日説明した。短冊のうち、残る部分の説明は26日の総会で引き続き予定している。
24日の中医協総会では、介護報酬との同時改定に併せて医療と介護の連携を進めるため、在宅医療やリハビリテーション、訪問看護などの個別項目の見直しも提示された。
中医協総会(会長=田辺国昭・東京大大学院教授)は24日、厚生労働省から2018年度診療報酬改定の個別改定項目(いわゆる短冊、点数等は除く)の提示を受け、本格的な議論に入った。
四病院団体協議会の総合部会は24日、福祉医療機構(WAM)による民間病院への緊急融資として、1病院当たり上限10億円程度の長期運転資金貸付制度の創設を求めることを決めた。
厚生労働省の「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」は24日、医療に関する広告規制の見直しに向け、同省がパブリックコメントを反映した形で示した省令案、告示案、新ガイドライン(GL)案を座長一任で了承した。今年度末の公布を目指す。施行は6月1日。
24日の中医協総会で示された個別の改定項目では、外来診療に関する項目も取り上げられた。かかりつけ医機能を持つ医療機関の初診への評価として、初診料に「機能強化加算」を新設するとした。支払い側からは、算定要件に疑問を示す意見もあった。
厚生労働省は24日の中医協総会で、DPC導入による影響を調べる「退院患者調査」の2016年度の結果を報告した。平均在院日数は短縮傾向が続いており、16年度は最も短いⅡ群で11.80日となった。