「中間的な評価」は2段階、看護必要度見直しは2項目に 中医協総会
中医協総会(会長=田辺国昭・東京大大学院教授)は10日、入院医療をテーマに議論し、一般病棟入院基本料の新たな評価体系で、現在の7対1相当と10対1相当の間に設ける中間的な評価を2段階とする方針を決めた。また、重症度、医療・看護必要度については2項目の見直しを加えることも確認。
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中医協総会(会長=田辺国昭・東京大大学院教授)は10日、入院医療をテーマに議論し、一般病棟入院基本料の新たな評価体系で、現在の7対1相当と10対1相当の間に設ける中間的な評価を2段階とする方針を決めた。また、重症度、医療・看護必要度については2項目の見直しを加えることも確認。
厚生労働省は10日の中医協総会で、病診連携・機能分化を進めるため、かかりつけ医機能を持つ医療機関の初診を重視する観点で評価を見直してはどうかと提案した。診療側は賛同した一方、支払い側には地域包括診療料等の拡大を想定し、慎重な意見もあった。
日本医師会・病院委員会(委員長=松田晋哉・産業医科大医学部教授)はこのほど、同委員会の審議報告を取りまとめた。地域医療構想の策定に当たり、都道府県の行政や医師会に配布された各種データについて「十分に活用して地域医療構想を検討した都道府県は、それほど多くない」と指摘。
日本医師会は9日、会内の有床診療所委員会(委員長=齋藤義郎・徳島県医師会長)がまとめた答申を公表した。有床診の経営状況が厳しく、無床化に歯止めがかからない現状を踏まえ、答申では「都道府県医師会による有床診会員への支援が強く望まれる」と記載。
日本医師会による医師主導の医療機器開発・事業化支援事業で開発された、超音波ガイド下穿刺用ニードルガイド「トゥルーパンクチャー」がこのほど、日本医療機器開発機構(東京都中央区)から国内発売された。同事業で開発された製品の第1号。
日本医師会の横倉義武会長は9日の記者会見で、2019年10月に消費税率が10%に引き上げられる予定であることを踏まえ「年末に策定される19年度の税制改正大綱は大変重要な意味を持つ。医療等に係る消費税問題の解決をここでしなければならない」と強調した。
日本医師会の横倉義武会長は9日に開かれた年頭の記者会見で、政府の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2018」の策定に向け、今後の社会保障関係費の伸びをどう取り扱うかが議論の焦点になるという見通しを示した。
厚生労働省保険局の迫井正深医療課長は、新年に当たり本紙の取材に応え、2018年度診療報酬改定が今後の医療・介護体制改革の扉を開き、サービス提供の在り方などを変える重要な改定になるとの認識を示した。
国立感染症研究所は昨年12月28日、感染症週報第50週(12月11~17日)を公表した。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たりの報告数は3.20(報告数1万118例)で、3週連続で増加した。
厚生労働省は9日までに、2015年度の柔道整復療養費等の推計を公表した。柔道整復は減少傾向が続いており、3789億円(前年度比0.9%減)だった。
加藤勝信厚生労働相は本紙のインタビューで、2018年度診療報酬改定で本体部分の改定率が0.55%増となったことについて「厳しい財政事情の中ではあるが、医療機関の経営状況、賃金・物価の動向などを考慮した結果」と説明した。
加藤勝信厚生労働相は新年に当たって本紙のインタビューに応じ、社会保障分野で今年前半の大きな焦点となる「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2018」の策定に向け、「社会保障制度を持続可能なものにしていくためにも財政の健全化は必要不可欠」と指摘した上で、▽社会保障の適正化・効率化▽必要な社会保障サービスの確保―という2つの視点で対応していく姿勢を示した。
大阪府医師会の茂松茂人会長は5日、大阪市内のホテルで開かれた府医の新春互礼会で、医師の働き方改革について「医師には応召義務があり、研究の時間や診療の時間など、いろいろな時間がある。その中で自分で勉強しながら医療・医学を学ぶ仕事だ。そういうことをしっかりご理解いただくことが大事。働き方改革を突き詰めると、医療ができなくなる」と訴えた。
加藤勝信厚生労働相は5日の閣議後会見で、有料老人ホームなどで起こった死亡事故の連絡を受けた自治体が、連絡件数の約1割しか国に報告をしていなかったとした一部報道を受けて、「介護保険施設、有料老人ホームを含む老人福祉施設における事故の実態などの把握を行う」と明言した。
文部科学省は所管する国立大病院関係の運営費交付金(付属病院機能強化経費)について2018年度予算案で約200億円を計上した。17年度実績分の約215億円から約16億円減額で、今回からは運営費交付金に関する執行計画や到達目標、成果検証なども新たに求めていくことになった。
日本医師会の横倉義武会長は本紙の年頭インタビューに応じ、任期満了に伴う今年6月予定の日医・会長選挙への対応について、「昨年8月に九州医師会連合会が(実質的な続投要請となる)推薦を決めたときも『重く受け止めたい』と申し上げた。九医連以外の多くの都道府県医師会長からも続投要請を受けており、期待感が強いと受け止めている」と述べた。
日本医師会の横倉義武会長は本紙の年頭インタビューに応じ、任期満了に伴う今年6月予定の日医・会長選挙への対応について、「昨年8月に九州医師会連合会が(実質的な続投要請となる)推薦を決めたときも『重く受け止めたい』と申し上げた。九医連以外の多くの都道府県医師会長からも続投要請を受けており、期待感が強いと受け止めている」と述べた。
日医総研は26日、ワーキングペーパー(WP)「看護職員等の医療職採用に関する諸問題:アンケート調査の分析と考察」を公表した。採用コストが医療施設の負担になっている現状を指摘する一方、今後の検討課題として、人材紹介会社に支払われる紹介手数料などを診療報酬に反映させることを挙げている。
社会保障審議会・介護給付費分科会の委員を務める日本医師会の鈴木邦彦常任理事は、2018年度介護報酬改定に向けた審議報告について、医療・介護連携が進むことで地域包括ケアシステムを「まちづくり」の段階に深化させる「きっかけになる」と評価した。
厚生労働省健康局は25日付で、がんゲノム医療中核拠点病院等の整備に関する局長通知(健発1225第3号)を都道府県知事に出した。関連して27日付で、同中核拠点病院の新規指定申請に関するがん・疾病対策課長通知(健が発1227第2号)を発出。
厚生労働省は27日、都道府県に対し、患者へのアスベスト飛散の恐れがある病院に施設の使用制限や修繕命令を出すよう要請したことを公表した。「病院におけるアスベスト(石綿)使用実態調査に係るフォローアップ調査」の結果に基づき要請した。