個人の病理医への報酬算定、診療側・支払い側とも反対 中医協
15日の中医協総会では、保険医療機関に所属しない個人の病理医との連携による病理診断を取り上げた。個人の病理医と連携した場合に病理診断料などを算定できるかについては、診療側、支払い側ともに質の担保に懸念を示す意見が上がり、従来通り算定不可とすべきだとの意見で一致した。
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15日の中医協総会では、保険医療機関に所属しない個人の病理医との連携による病理診断を取り上げた。個人の病理医と連携した場合に病理診断料などを算定できるかについては、診療側、支払い側ともに質の担保に懸念を示す意見が上がり、従来通り算定不可とすべきだとの意見で一致した。
政府は2018年度介護報酬改定について、改定率を0.54%増とする方向で最終調整に入った。15日に数値を確定させ、18日の大臣折衝で正式にまとめて公表する見通し。
政府は2018年度介護報酬改定について、改定率を0.54%増とする方向で最終調整に入った。15日に数値を確定させ、18日の大臣折衝で正式にまとめて公表する見通し。
2018年度予算編成作業が進む中で、文部科学省が所管する国立大病院関係の運営費交付金(付属病院機能強化分)が段階的に減額、廃止される可能性が出ている。運営費交付金は17年実績分が215億円で、これを3年間かけて見直す方向性が示されており、国立大学附属病院長会議や東京大医学部付属病院などの医療現場からは病院経営が危機的な状況に陥るとの懸念の声が強まっている。
自民党の厚生労働部会などは14日、2018年度介護報酬・障害福祉サービス等報酬改定に向け、必要な改定率を確保するよう要望する申し入れ書を財務省に提出した。
自民党と公明党は14日に与党税制協議会を開催し、2018年度与党税制改正大綱を決定した。医療の控除対象外消費税問題は、検討事項として「19年度税制改正に際し、税制上の抜本的な解決に向けて総合的に検討し、結論を得る」と明記された。19年10月に予定する消費税率10%への引き上げを踏まえ、17年度大綱と比較して検討時期がより明確な表現となった。
厚生労働省は14日、2016年医師・歯科医師・薬剤師調査(三師調査)結果の概況を公表した。全医師数は31万9480人で前回(14年)調査に比べ8275人(2.7%)増加。このうち女性医師は6万7493人で、前回比3989人(6.3%)増だった。小児科と、産婦人科・産科を主な診療科とする医師は微増となったが、外科は横ばいだった。
政府の未来投資会議・構造改革徹底推進会合の「健康・医療・介護」会合は14日、地域包括ケア構築に向けた取り組みについて有識者からヒアリングした。高齢者の自立支援は公的保険外サービスも組み合わせることが重要とし、自立支援をアウトカムで評価し、保険外サービスだけのプランを提供した場合でも何らかの評価をしてほしいと要望があった。
世界医師会(WMA)の横倉義武会長は14日、東京都内で開かれた国際会議「UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)フォーラム」で挨拶し、健康長寿社会を実現していくために「UHCを推進していくことの意義は極めて大きい」と強調した。
世界医師会(WMA)の横倉義武会長は14日、東京都内で開かれた国際会議「UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)フォーラム」で挨拶し、健康長寿社会を実現していくために「UHCを推進していくことの意義は極めて大きい」と強調した。
75歳以上の高齢者に関する薬物療法の安全対策を推進するために作成する医療者向けガイドライン(GL)について、厚生労働省医薬・生活衛生局は総論を包括的にまとめるGLの骨子を今月22日に開く予定の「高齢者医薬品適正使用検討会」(座長=印南一路・慶応大教授)で固める方針だ。
政府は、2018年度予算編成の大きな焦点である診療報酬改定について、本体部分を0.55%増とすることを決めた。薬価・材料価格の通常見直し分はマイナス1.4%程度で、薬価制度の抜本改革による捻出財源も含めるとマイナス1.7%強となる見込みだ。単純に差し引きすると、全体(ネット)の改定率は1%以上のマイナスとなる。
13日の中医協総会では、明細書の無料発行もテーマとなった。厚生労働省は明細書と領収証の果たすべき機能、発行業務の実態、2020年度に予定されているレセプト様式の見直しなどを踏まえ、明細書発行の対応をどう考えるか議論を求めた。
13日の中医協総会では、医療従事者の多様な働き方についても取り上げた。厚生労働省はリハビリテーション専門職の常勤要件の緩和と、医療従事者の専従要件の取り扱いを弾力的に運用してはどうかと提案。診療側は支持する考えを示したが、支払い側委員は慎重な対応を求めた。
中医協総会(会長=田辺国昭・東京大大学院教授)は13日、2018年度診療報酬改定に対する支払い側と診療側の意見書を加藤勝信厚生労働相に提出する方針を確認した。この日は各側から提出された改定に関する見解について議論する予定だったが、意見表明の前に本体部分「0.55%増で決着」と報道されたことに支払い側が「前代未聞。中医協の在り方を疑問視する事態だ」などと強い問題意識を示した。
自民党の国民医療を守る議員の会(高村正彦会長)の幹部は13日、安倍晋三首相に対し、2018年度診療報酬・介護報酬改定や税制改正大綱の取りまとめに向けた決議を提出した。決議に盛り込んだのは6項目。応能負担などにより社会保障財源を適切に確保し、薬価改定財源を充当することで「プラス改定」とすることを求めている。
厚生労働省の「地域医療構想に関するワーキンググループ」(WG)は13日、都道府県が関係者と連携しながら構想実現への取り組みを円滑に進めるための「地域医療構想の進め方に関する議論の整理(案)」を了承した。来年1月をめどに、親会議に当たる「医療計画の見直し等に関する検討会」へ報告する。
厚生労働省の「地域医療構想に関するワーキンググループ」(WG)は13日、都道府県が関係者と連携しながら構想実現への取り組みを円滑に進めるための「地域医療構想の進め方に関する議論の整理(案)」を了承した。
政府は2018年度診療報酬改定について、本体部分を0.55%増とすることを決めた。16年度改定の0.49%より0.06ポイント高い数値での決着となった。医科:歯科:調剤の改定財源の配分については、従来通り1:1.1:0.3とする見通しだ。
厚生労働省と財務省の折衝が続く2018年度診療報酬改定で、本体改定率が16年度の「0.49%増」を上回ることが確実な情勢となった。厚労省や自民党厚生労働族議員が水面下で目標としていた前回超えは達成できる見込みとなり、焦点はどれだけ上乗せできるかに移った。週内の決着に向け、霞ヶ関や永田町での交渉は佳境を迎える。
自民党が12日に開いた「厚生労働部会・社会保障制度に関する特命委員会・雇用問題調査会合同会議」で、厚生労働省は、2017年度補正予算案の概要などを説明した。