自民・予算編成大綱、厚労部分の内容固まる
与党の2018年度予算編成大綱の作成に向け、自民党の政調全体会議は12日、大綱案の内容を岸田文雄政調会長に一任した。厚生労働関係の文案については、特に反対意見も出なかったため内容が固まった。
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与党の2018年度予算編成大綱の作成に向け、自民党の政調全体会議は12日、大綱案の内容を岸田文雄政調会長に一任した。厚生労働関係の文案については、特に反対意見も出なかったため内容が固まった。
日本医師会の横倉義武会長と日本歯科医師会の堀憲郎会長、日本薬剤師会の山本信夫会長の「三師会長」は12日、そろって自民党本部を訪れ、二階俊博幹事長と岸田文雄政調会長に対し、2018年度診療報酬改定の改定率について、前回の本体プラス0.49%を上回るプラス改定とするよう要望した。
加藤勝信厚生労働相は12日の閣議後会見で、医療保険加入者が海外で臓器移植を受けた場合の療養費に関して、海外療養費として保険給付する際の基準を明確にすることを検討していると説明した。現在、具体的な課題を検討しているとし「早ければ今月内にも通知を発出したい」と述べた。
福祉医療機構は13日付で、医療貸付の利率(固定金利)などを改定する。病院の新築資金と甲種増改築資金(病床不足地域)については、償還期間10年以内は年0.21%とする。
厚生労働省は11日、社会保障審議会の医療保険部会と医療部会で議論した2018年度診療報酬改定の基本方針を発表した。前回の部会では両部会ともに部会長預かりとなっていたが、大幅な修正はなかった。
厚生労働省は11日の社会保障審議会・生活困窮者自立支援及び生活保護部会で、医療扶助では後発医薬品の使用を原則とすることを盛り込んだ報告書案を示した。医師が後発品の使用を可能としていることや、すぐに必要な薬剤を取り寄せられないなどの問題がないことを条件に実施すべきだとした。
厚生労働省医政局は、日本医師会電子認証センターが発行する「医師資格証」(HPKIカード)を、医療機関の医師採用時の資格確認として利用可能とすることを認める運用通知を年内にも発出する。医師採用では従来、紙の医師免許証の提出が求められてきたが、HPKIカードで代用可能であることを明確化する。医療分野でのICT化が進む中、ICチップを内蔵し、高度なセキュリティーを備えたHPKIカードの活用場面が将来的に広がりそうだ。
自民党の「地域包括ケアシステム・介護推進議員連盟」(麻生太郎会長)は11日、2018年度介護報酬改定に向け「プラス改定が行われるよう、強く要望する」と記した要望書を財務省に提出した。議連が4日の役員会で介護関係団体にヒアリングした結果を要望書に反映した。
日本医師会の横倉義武会長は11日、財務省で麻生太郎財務相と面会し、2018年度診療報酬改定について、プラス改定にしなければ医療機関の経営は成り立たないと訴えた。麻生財務相は、医療機関の置かれる厳しい状況に理解は示したものの、明確に回答はしなかったという。
厚生労働省は11日付で、2018年度医師臨床研修の実施体制を公表した。臨床研修を行う病院は1035カ所で、17年度の1031カ所から増加した。内訳は臨床研修病院が910カ所(17年度=909カ所)、大学病院が125カ所(122カ所)となっている。
厚生労働省は14日、「腎疾患対策検討会」の初会合を開く。同名の検討会が2008年に取りまとめた報告書「今後の腎疾患対策のあり方について」を改めることが目的。健康局がん・疾病対策課によると、初会合から数カ月内に議論の取りまとめを行う見込み。初会合では、腎疾患の現状を確認し、これまでの取り組みや課題などを共有する。
日医総研はこのほど、ワーキングペーパー(WP)「国・公的医療機関の地域包括ケア病棟への参入状況と経営状況」を公表した。一般病棟入院基本料7対1のみの病院については、2016年度の医業収入が前年度比マイナスか横ばい、医業利益は「赤字転落した病院が少なくなく、大規模病院でも多くが苦戦している」と分析した。
厚生労働省は8日の中医協総会で、新医薬品の処方日数制限の取り扱いについて論点を示した。今年6月9日に閣議決定した規制改革実施計画の中に、新医薬品の処方制限の見直しを検討することが記載されているため、中医協で議題に上げた。
厚生労働省は8日の中医協総会で、新医薬品の処方日数制限の取り扱いについて論点を示した。今年6月9日に閣議決定した規制改革実施計画の中に、新医薬品の処方制限の見直しを検討することが記載されているため、中医協で議題に上げた。
2018年度予算編成で大きな焦点となるトリプル改定を巡り、霞ヶ関や永田町では水面下の交渉が本格化している。薬価見直しなどで、社会保障関係費の自然増6300億円を5000億円に圧縮するための1300億円の財源はめどがついたが、各改定をプラスにするための財源捻出はまだ先が見えない。
厚生労働省は8日の中医協総会で、療養病棟入院基本料に関連して、医療区分3の「医師および看護師による常時監視・管理」の扱いの見直し案を提示した。厚労省案を支払い側が支持する一方で、診療側が現行の仕組みを維持するよう強く求めた。
8日に開かれた厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会・医師需給分科会」では、取りまとめ案に記載された偏在是正に向けての経済的インセンティブについて、森田朗構成員(津田塾大教授)が「いろいろな形での診療報酬の手当ては可能。もう少しクリアに書いてもよいのではないか」と指摘する一幕があった。
厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会・医師需給分科会」は8日、来年の通常国会に法案提出を目指す医師偏在是正策の「第2次中間取りまとめ」を大筋でまとめた。
厚生労働省は8日の中医協総会で、特別養護老人ホームなどの介護施設での看取りについて、現在は併算定できない診療報酬の在宅ターミナルケア加算などを算定できるようにしてはどうかと提案した。診療側は賛同したが、支払い側からは特養では配置医を活用すべきではないかなどの慎重な意見があった。
厚生労働省は8日の中医協総会で、2018年度診療報酬改定での小児への対応について、▽小児かかりつけ診療料の一部要件緩和▽小児科療養指導料の規定の見直し―などを提案した。各側の委員から大きな反対はなかった。
厚生労働省は8日の中医協総会(会長=田辺国昭・東京大大学院教授)に、入院医療の「長期療養」に係る新評価体系を提案した。療養病棟入院基本料を一本化する方向性はすでに了承されており、新評価体系案では看護職員配置等の基本部分と、医療区分2・3患者割合など診療実績に応じた評価を組み合わせる内容。