企業分析と再分析に乖離、価格変動小さい方を採用へ 費用対効果合同部会
中医協の費用対効果評価、薬価、保険医療材料の3専門部会は10日、合同部会を開き、試行的導入の課題について議論した。厚生労働省は試行的導入の対象13品目の中に企業分析と再分析の結果が大きく異なる品目があることを明らかにし、対応案を提示した。
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中医協の費用対効果評価、薬価、保険医療材料の3専門部会は10日、合同部会を開き、試行的導入の課題について議論した。厚生労働省は試行的導入の対象13品目の中に企業分析と再分析の結果が大きく異なる品目があることを明らかにし、対応案を提示した。
全日本病院協会の猪口雄二会長は10日の記者会見で、第21回医療経済実態調査の結果について「一般病床を中心として病院の経営状況の悪化が著しい。原因としては人件費の伸びが大きい。国公立以外の病院は利益確保が困難で、国公立病院は損益差額の悪化を補助金、繰入金などに依存しなければならない」との見解を示した。
中医協・診療報酬改定結果検証部会は10日の総会に、今年度実施した「後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査」の結果概要を報告した。調査対象の保険薬局(514施設)が1週間に取り扱った処方箋(16万931枚)のうち、一般名処方の割合は昨年度調査比3.8ポイント増の34.9%だった。
厚生労働省は10日の中医協・診療報酬改定結果検証部会で、2016年度診療報酬改定の結果検証に関する特別調査の報告書案を示した。委員からは今後の政策決定に役立つ研究のために、調査結果のデータを専門家に提供してほしいと要望が上がった。
全日本民主医療機関連合会(民医連)は10日、日本専門医機構に「総合診療専門医プログラムの認定作業過程に関する質問」を提出した。一次審査基準を審査終了後に公開するなど、プログラム(PG)の審査基準制定に関する手順が不適切だったと指摘し、機構側の見解をただした。
厚生労働省は9日の中医協の入院医療等の調査・評価分科会(分科会長=武藤正樹・国際医療福祉大大学院教授)に、重症度、医療・看護必要度の測定でのDPCデータ活用についての検証結果を踏まえた「急性期の入院医療の評価手法に関する分析」報告案を提示した。
財務省が医療経済実態調査の結果に対する見解を示したことを受け、日本医師会の横倉義武会長は9日、緊急で記者会見し「民間病院は必死になって経営努力している。経営側、従事者とも医療を守る気持ちで頑張っている。それにつけ込んだ形で、財務省がこのようなことを主張するのは強い憤りを感じる」と語気を強めた。
第21回医療経済実態調査結果が8日の中医協総会に報告されたことを受け、日本病院会の相澤孝夫会長、日本医療法人協会の加納繁照会長が9日、本紙取材に応じた。
自民党の田村憲久元厚生労働相は9日、日本医薬品卸売業連合会が主催したセミナーで講演し、2018年度診療報酬改定について「本体マイナス改定はあり得ない」と述べた。
日本医師会の横倉義武会長は9日、首相官邸で安倍晋三首相と面会し、2018年度診療報酬改定をプラス改定とするよう要望した。安倍首相は、必要な医療を国民が受けられるよう、適切に財源を手当てすることへの理解を示したという。
自民党の「予算・税制等に関する政策懇談会」は9日、日本医師会や四病院団体協議会(四病協)など医療関係団体からヒアリングを行った。
日本病院団体協議会(日病協)は9日、2018年度診療報酬改定に当たって2回目の要望書を厚生労働省の鈴木俊彦保険局長宛てに提出した。要望書では「多くの病院経営調査においても、大小を問わず多くの病院の経営状況は急激に悪化している実態が報告されている」と指摘し、全ての入院基本料の引き上げを求めた。
全国医師ユニオンは9日、「勤務医労働実態調査2017」の集計速報値を公表した。それによると、過去2年間で業務負担が「増えた」と答えた医師は45.5%に上り、「減った」の16.9%を大きく上回った。「変わらない」は35.7%だった。
訪日外国人医療支援機構(JaMSSVA、理事長=落合慈之・NTT東日本関東病院名誉院長)は9日、東京都内でセミナーを開き、外国人観光客が日本国内で病気やけがをした際の円滑な医療機関受診を後押しする、GPSに連動した病院検索アプリ「JHG(Japan Hospital Guide」を発表した。
公明党の社会保障制度調査会(桝屋敬悟会長)は9日、2018年度診療報酬・介護報酬改定をテーマに厚生労働省にヒアリングした。
厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会・医師需給分科会」は8日、医師少数区域での勤務経験を地域医療支援病院の管理者要件にすることでおおむね合意した。管理者要件の対象を、臨床研修病院や診療所に広げるかどうかは結論が出なかった。
厚生労働省が8日の中医協・調査実施小委員会で、2018年度診療報酬改定の基礎資料となる第21回医療経済実態調査(実調)の結果概要を報告したことを受け、日本医師会の中川俊男副会長は同日の記者会見で「今回の結果は近年になく悪い。特に病院が悪い。プラス改定にしなければならないのは明白だ」と強調した。
中医協総会(会長=田辺国昭・東京大大学院教授)は8日、医療従事者の多様な働き方支援や負担軽減についての議論を進めた。厚生労働省は女性医師や50代以上の医師割合が増加傾向にあることを踏まえ、医師の常勤要件の見直しを提案した。
8日の中医協総会で了承された第21回医療経済実態調査では、7対1算定病院の損益率が2015年度マイナス3.7%、16年度マイナス4.2%と依然として赤字傾向となる一方で、療養病棟入院基本料1(医療療養20対1)の損益率は15年度2.6%、16年度2.4%で横ばいを維持するなど対照的な結果となった。
2015~16年度の医療機関の経営状況を探った医療経済実態調査の結果を受け、財務省は8日の財政制度等審議会・財政制度分科会(分科会長=榊原定征・経団連会長)で、国公立を除く一般病院について、診療報酬改定直後の14年度と16年度の損益率を比べて「(16年度の)損益はむしろ改善している」との見解を示した。