医薬品の条件付き早期承認、「今月中に導入」 加藤厚労相、官民対話で
加藤勝信厚生労働相は2日、「革新的医薬品創出のための官民対話」の冒頭に挨拶し、医療用医薬品の承認に関する新制度として検討している「条件付き早期承認制度」について、今月中に導入したいと表明した。
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加藤勝信厚生労働相は2日、「革新的医薬品創出のための官民対話」の冒頭に挨拶し、医療用医薬品の承認に関する新制度として検討している「条件付き早期承認制度」について、今月中に導入したいと表明した。
四病院団体協議会は2日、総合診療専門研修プログラム(PG)の一次審査結果に関する意見書を日本専門医機構に提出した。意見書では、▽PG募集段階で一次審査基準を明確にすべき▽認定に至らなかったPGに対して、その理由を文書で発出すべき―の2点を求めている。
経済財政諮問会議の経済・財政一体改革推進委員会(会長=新浪剛史・サントリーホールディングス社長)は2日、約5カ月ぶりに議論を再開し、年末の予算編成や、経済・財政再生計画改革工程表のリニューアルを視野に入れた検討を開始した。
全日本病院協会の猪口雄二会長(中医協診療側委員)は、中医協「入院医療等の調査・評価分科会」(入院分科会)の中間取りまとめについて本紙取材に応じた。2016年度改定で導入された病棟群単位の届け出制度については、現場が使いやすいように届け出に関する取り扱いを大幅に見直した上で、18年度改定以降も存続させる方向で検討すべきだとの姿勢を示した。
9月30日の中国四国医師会連合総会の第1分科会(医療保険〈診療報酬、地域医療構想など〉)では、各県での地域医療構想調整会議の現状や、地域医療介護総合確保基金の活用状況、さらには在宅療養支援診療所の算定要件などをテーマに意見を交換した。
9月30日に開かれた中国四国医師会連合総会の第2分科会では、介護保険をテーマに意見を交換した。日本医師会の鈴木邦彦常任理事は、2018年度に創設される介護医療院への転換について、市町村は介護保険料への影響を抑えるため「(第7期介護保険事業計画で)新設の枠はほとんど作らないと思う」と述べた。
日本医師会の横倉義武会長は1日、徳島県で開かれた中国四国医師会連合総会で講演し、2018年度診療報酬改定に向けて「医療分野は雇用の受け皿になっているが、『人への手当て』が十分されていないのが大きな課題だ。『人への手当て』を強く主張していかなければならない」と強調した。
日本医師会の釜萢敏常任理事は9月30日、徳島県で開かれた中国四国医師会連合総会・第3分科会(地域医療)で、医師の「働き方改革」に関して「医師が過重労働を強いられるために健康被害が発生する事態は、医師の団体としては許してはいけない。これをどのように防ぐか、全力を挙げて取り組まなければならない」と強調した。
日本病院薬剤師会の川上純一副会長(浜松医科大病院薬剤部教授、日本薬剤師会常務理事)は、2018年度診療報酬改定に向けて本紙取材に応じ、病院・診療所の薬剤師にとって地域連携の幅を広げることが重要な課題になるとの認識を示した。
医療界に働き方改革の波が押し寄せる中、大学病院団体なども独自に検討を始める動きを見せている。全国医学部長病院長会議は9月、「大学病院医師の働き方改革ワーキンググループ(WG)」(仮称)の設置を決定。これを踏まえ、全国国立大学病院事務部長会議は大学病院医師の時間管理における客観的管理手法の検討に取り組む方針だ。
四病院団体協議会の「病院医師の働き方検討委員会」は29日、医師の働き方改革によって地域の救急医療、産科医療などに影響が及ぶことなどが懸念されるため、現状把握を含めた詳細な調査を行うことで調整に入った。
衆院選に向けた自民党の厚生労働関係の公約内容が大筋で固まった。公約原案にはなかった、医師・歯科医師・薬剤師・看護師ら専門職の活躍を推進する方針を新たに記した。受動喫煙対策は柱の一つとして「法整備も含め」対策を徹底する姿勢だ。
厚生労働省は29日に開いた「人生の最終段階における医療の普及・啓発の在り方に関する検討会」に、自治体が行う普及・啓発の取り組み支援を検討するための基礎資料を得る目的で行った実態調査の結果を報告した。
加藤勝信厚生労働相は29日の閣議後会見で、来月10日に公示される衆院総選挙について、消費税増税分の使い道などを含め「私の関連するところも多々あるので、国民の皆さまの理解とご支援をいただけるようにしっかりと訴えたい」と意気込みを述べた。
岡山県の北中部に位置する人口約4万7000人の真庭市にある社会医療法人緑壮会金田病院(172床)。2016年度診療報酬改定後、看護師不足などを背景にDPC病棟が3棟、療養病棟が1棟だった病棟をダウンサイジングして再編した。
厚生科学審議会臨床研究部会は28日、「特定臨床研究」に対して行った資金提供について企業に公表を義務付ける内容を大筋で合意した。公表する内容は「寄付金」「講師謝金」「執筆料」の3つ。研究を実施する責任者に提供した内容だけでなく、大学や付属病院など所属機関に提供した内容も含む。
日本薬剤師連盟の山本信夫会長は28日、衆院解散に伴い10月に実施される予定の総選挙について「これまでの政策を継続するといった意味では、政治の安定性は極めて重要だ」と指摘し、自民党を中心とした政権運営への支持をあらためて表明した。
厚生労働省は28日の中医協・DPC評価分科会に、調整係数の置き換えに係る激変緩和措置のうち、プラス緩和措置への対応で、診療密度・平均在院日数などが平均から大きく外れる医療機関には退出も含めた制度対応を検討することを提案した。
初台リハビリテーション病院(東京都渋谷区、173床)は、2016年度診療報酬改定で導入された回復期リハビリテーション病棟のアウトカム評価での実績指数で一定の水準を維持している。
中医協・DPC評価分科会(分科会長=山本修一・千葉大病院長)は28日、厚生労働省が示した地域医療係数の対応方針案を大筋で了承した。5疾病5事業などに関する診療体制を評価する「体制評価指数」で、がんや脳卒中の評価項目を集約するほか、心筋梗塞等の心血管疾患では一定数以上の手術実績を評価項目に加える。今後、評価項目を整理した上で、各評価項目の重み付けも検討する方針だ。
衆院は28日に解散し、厚生労働省が提出して継続審議となっていた▽精神保健福祉法改正案▽労働基準法等改正案▽旅館業法改正案▽水道法改正案―の4本はいずれも廃案となった。衆院選の影響で、衆参の厚生労働委員会は年内の審議期間が短期になると予想されており、厚労関係法案の先行きは見えにくくなっている。