併用禁忌で注意喚起、ワーファリン・フロリードゲルなど 医療機能評価機構
日本医療機能評価機構は、2011年11月~17年6月に併用禁忌の薬剤が投与された事例が9件報告されているとして、16日までに医療安全情報で注意喚起した。このうちワーファリン錠とフロリードゲル経口用の併用は2件。
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日本医療機能評価機構は、2011年11月~17年6月に併用禁忌の薬剤が投与された事例が9件報告されているとして、16日までに医療安全情報で注意喚起した。このうちワーファリン錠とフロリードゲル経口用の併用は2件。
厚生労働省が12月の薬価追補収載に向けて15日に承認した品目のうち、後発医薬品が初参入となったARBイルベサルタン(大日本住友製薬の「アバプロ錠」と塩野義製薬の「イルベタン錠」)には、オーソライズド・ジェネリック(AG)を含む11社36品目が参入した。
四病院団体協議会(四病協)は15日、加藤勝信厚生労働相に対して2018年度の政府予算に関する要望を行った。直近の改定は医療・介護ともに実質的にマイナス改定だったとし、「医療・介護を先細りさせない18年度同時改定」の実現を求めている。
厚生労働省は、病床機能の分化で2025年に生じる「在宅医療等」の新サービス必要量約30万人を、在宅医療や介護施設などでどのように案分して対応するかの推計方法に関する基本的な考え方を整理し、10日付で各都道府県に通知した。
社会保険診療報酬支払基金の伊藤文郎理事長は本紙の取材に応じ、今後の支払基金の在り方について「新しい分野にウイングを広げていきたい」と展望を述べた。7月に策定した「支払基金業務効率化・高度化計画/工程表」と「国民の健康確保のためのビッグデータ活用推進に関するデータヘルス改革推進計画/工程表」をベースに、これまでの業務集団から“頭脳集団”へ改革する重要性を強調。
日本専門医機構は、新たな専門医制度の総合診療専門研修プログラムの申請者に対し「地域医療に配慮し、さらに1年以上の僻地等の専門研修が含まれるものを優先すること」に留意してプログラムを作成するよう、ウェブサイト上で注意を促している。
厚生労働省は14日から、先の国会で成立した改正医療法に盛り込んだ「持分なし医療法人への移行計画認定制度の延長」で、認定医療法人が移行の際に贈与税を課税されない代わりに守るべき「運営の適正性」の内容などについてパブリックコメントの募集を始めた。
加藤勝信厚生労働相は15日の閣議後会見で「医師についても働き方改革をしっかり進める必要がある」と述べ、応召義務などを踏まえた上で、労働環境の改善に関する検討を進めるべきとの考えを強調した。
日本医師会の鈴木邦彦常任理事は2018年度診療報酬・介護報酬同時改定に向けて本紙の取材に応じ、地域医療構想の実現へ医療機関の機能分化が進められていることに触れた上で「介護施設にも機能分化が必要だ」との見解を示した。さらに、介護サービスを漫然と提供するのではなく、目標を決めて自立支援や重度化防止に役立つサービスを「エビデンスを出して取り入れていくことも必要」と強調した。
厚生労働省関東信越厚生局長の北島智子氏の突然の訃報を受け、関係者の間には驚きと悲しみが広がった。北島氏は厚労省の医系技官の中では、医務技監、健康局長、大臣官房総括審議官に次いで実質的にナンバー4の地位にあり、北島氏を知る関係者は「彼女は優秀だった」と口をそろえる。「医系技官の幹部としての役割にも期待が大きかっただけに残念だ」と厚労省幹部は肩を落とす。
日本慢性期医療協会は10日の定例会見で、2018年度介護報酬改定に向けた要望を公表した。合併症や重度の認知症、ADLレベルが低いなど重介護で重症な患者・利用者が増えていると指摘し、重症者の定義付けとその枠組みに応じた適切な報酬体系が必要とした。武久洋三会長は「全部の報酬を要介護度で定めていくには、あまりにも重症者が増えている現状がある。医療的な変化に対してはそれなりの加算を頂きたい」と述べた。
厚生労働省の「レセプト情報等の提供に関する有識者会議」(座長=山本隆一・医療情報システム開発センター理事長)は10日、第3回NDBオープンデータを2018年の春以降に公表する方針を確認した。公表項目はおおむね第2回と同様だが、これまでの要望を受け「特定保険医療材料料の集計」などが加わる見通し。
厚生労働省は10日、2017年度の地域医療介護総合確保基金の医療分(総額903.7億円)の配分を都道府県に内示した。内示額(国費)は基金規模903.7億円の3分の2に当たる602.4億円となる。基金規模が最も大きいのは東京都の91.9億円(内示額61.2億円)、最も小さいのは滋賀県の6.9億円(4.6億円)だった。
日本専門医機構は9日、総合診療領域の専門研修プログラムの申請受け付けを開始した。受付期間は9日から8月21日必着。申請に当たり「総合診療専門研修プログラム整備基準 」と「総合診療領域専門研修モデルプログラム」を熟読するよう求めている。
日本医師会の横倉義武会長ら四師会トップは10日、加藤勝信厚生労働相に面会し、例外規定のない受動喫煙防止対策の実現を求める要望書を提出した。要望の趣旨に賛同する国民からの署名264万筆余りが集まったことも報告。
厚生労働省が9日に開いた「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」で、来年4月に始まる新たな専門医制度に対する懸念が相次いだ。
厚生労働省は9日、「医療行為と刑事責任」をテーマにした有識者研究会の初会合を非公開で開いた。業務上過失致死傷罪(刑法第211条)に該当し「有罪」となった医療事故と、それ以外の刑事責任が問われなかった医療事故を統計学的な手法で客観的に比較し、有罪事例に多い因子をあぶり出す方法で研究を進める方向性が示された。座長には武蔵野大教授の樋口範雄氏が就いた。
自民党は衆院厚生労働委員長に髙鳥修一氏を内定した。内閣改造で文部科学副大臣に就いた丹羽秀樹氏の後任。これまで髙鳥氏は衆院厚生労働委員会理事、内閣府副大臣、党厚生労働部会長などを経験している。衆院文部科学委員長には、医師の冨岡勉氏が内定した。
日本医療安全調査機構は9日、医療事故調査制度の7月の現況をまとめた。医療事故発生の報告は22件(病院21件、診療所1件)で、制度開始後の累計は674件となった。診療科別の主な内訳は、内科が3件、整形外科が3件、心臓血管外科が3件など。地域別では、関東信越が10件で最も多く、次いで近畿が6件だった。
厚生労働省は9日の中医協・薬価専門部会で、後発医薬品と長期収載品の薬価の在り方、新薬創出等加算、イノベーションの評価について、これまでの議論の取りまとめを示した。診療側、支払い側ともに後発品への置き換えが進まない理由などについてあらためて意見を述べた。
厚生労働省は9日の中医協総会(会長=田辺国昭・東京大大学院教授)に、2018年度診療報酬改定に向けたこれまでの議論を「第1ラウンドの概要」としてまとめ報告した。入院医療や外来医療などの議論、論点を整理したもので、支払い側からは外来における重症化予防でアウトカム評価の議論を求める声があった。