特定行為推進へ議論開始、医療計画に「体制整備」明記も 研修部会
厚生労働省の医道審議会保健師助産師看護師分科会「看護師特定行為・研修部会」は26日、特定行為の運用見直しへ議論を始めた。研修機関や実習を行う協力施設の確保など、研修体制の整備に関する具体的な計画を都道府県の医療計画に定める考えを了承。
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厚生労働省の医道審議会保健師助産師看護師分科会「看護師特定行為・研修部会」は26日、特定行為の運用見直しへ議論を始めた。研修機関や実習を行う協力施設の確保など、研修体制の整備に関する具体的な計画を都道府県の医療計画に定める考えを了承。
日本介護支援専門員協会は25日の社員総会で、柴口里則氏を新会長に選出した。会長任期は2019年社員総会までの2年間。副会長には小原秀和氏、七種秀樹氏、濵田和則氏が決まった。
長崎県で展開する地域医療連携ネットワークシステム「あじさいネット」の研究会が24日、長崎市で開かれた。あじさいネット理事の松本武浩氏(長崎大病院医療情報部准教授)は同ネットの今後の活動で、本格的な病病連携や、がん診療の「地域ネットワーク型パス」の運用に取り組んでいくことを報告した。
社会福祉施設等調査と介護サービス施設・事業所調査の改善に関するワーキンググループは26日、厚生労働省が示した調査見直しの報告書案をおおむね了承した。表現など若干の修正をした上で、厚生労働統計の整備に関する検討会に提示する。2018年調査から、新たな調査方法で実施する。
厚生労働省医薬・生活衛生局は23日、高齢者医薬品適正使用検討会(座長=印南一路・慶応大総合政策学部教授)で、高齢者の多剤服用に関するガイドライン(GL)を作る必要があるとの考えを明示した。エビデンスの収集・分析が進むにつれて段階的にGLの増補や改訂を検討する必要性があるとも指摘した。
日本医師会の横倉義武会長は25日、定例代議員会後に記者会見し、新専門医制度への対応について「偏在等の地域医療への影響が明らかになった場合は、都道府県協議会の議論を踏まえて、日本専門医機構において次年度にも調整・見直しなどの対応を取っていく」との考えを示した。さらに「医師の地域偏在等については日医も危機感を持っている。専門医機構との連携を強化しながら対応していく」と強調した。
日本医師会の横倉義武会長は25日の記者会見で、中川俊男副会長と松原謙二副会長の後任の中医協診療側委員として、今村聡副会長と松本吉郎常任理事の2人を厚生労働省に推薦することを正式に発表した。中川氏と松原氏は7月5日が最後の中医協になる見込み。
【日医代議員会・答弁要旨】最近では、急性期の大病院が空床対策で地域包括ケア病棟を設置する動きもあるようだ。公的医療機関が組織的に参入し、民間中小病院と競合しているケースがあるとも聞く。しかし日医は、病床の機能分化・連携の観点からも、急性期の大病院が経営のために地域包括ケア病棟の届け出を行うのは好ましくないと考えている。
【日医代議員会・答弁要旨】受診時定額負担については、結果として結論が先送りにされている。財政健全化の主張もあり、議論することは避けられないが、受診時定額負担を導入することになれば、かかりつけ医の普及に水を差し、今後の医療提供に重大な影響を及ぼす。
地域医療構想が全国で策定され、今後は地域医療構想調整会議で、地域に則した医療提供体制の在り方の議論が進められる。その牽引役として、都道府県医師会が果たす役割は大きく、日医としても関係審議会等での政府への提言などを通じ、円滑な議論に資するさらなる環境整備に努めていく。
【日医代議員会・答弁要旨】日医は大勢として医師の絶対数は充足していくと考えている。こうした現状認識について、日医がリーダーシップをとり、四病院団体協議会、全国医学部長病院長会議としっかりと認識を共有していく。
【日医代議員会・答弁要旨】急性期指標の問題点は▽急性期病院が満たしそうな項目が恣意的に選ばれている▽分母となる病床数には療養病床も含まれている▽民間病院に多いケアミックスの病院では実態よりも低い急性期スコアが計算され、急性期機能が劣っているように見える▽病院の機能分化は病棟単位で進めているが、急性期指標は病院単位であり、病院全体のイメージを左右するもので、いわば情報操作に当たる―がある。
【日医代議員会・答弁要旨】急性期指標の問題点は▽急性期病院が満たしそうな項目が恣意的に選ばれている▽分母となる病床数には療養病床も含まれている▽民間病院に多いケアミックスの病院では実態よりも低い急性期スコアが計算され、急性期機能が劣っているように見える▽病院の機能分化は病棟単位で進めているが、急性期指標は病院単位であり、病院全体のイメージを左右するもので、いわば情報操作に当たる―がある。
日本病院会は23日、東京都内で「新執行部披露パーティー」を開いた。医療関係団体幹部や政治家、行政官ら約300人が集まった中、挨拶に登壇した塩崎恭久厚生労働相は地域医療構想の実現に言及。それぞれの地域にふさわしい医療提供体制を構築していくために「そう簡単ではないが、法律改正も含め、予算も権限も情報も人も備わった形で、都道府県が中心になって調整会議で話し合いを進めていけるようにしたい」との考えを示した。
日本歯科医師連盟の高橋英登会長は23日に記者会見し、7月からスタートする2期目に向けて「これからの2年間が、本当の意味で日歯連が日本歯科医師会に貢献するための2年間と思っている。『日歯が活躍できたのは日歯連がバックアップしたからだ』と言われるようなことを目指していく。今、策定中だが2年間の目標を何項目か設定したい」と意欲を示した。
訪日外国人医療支援機構(理事長=落合慈之・NTT東日本関東病院名誉院長)は23日「訪日外国人の医療支援情報セミナー」を初めて開いた。
健保連は23日までに、医療保険制度における「負担の公平」に関する調査研究報告書を公表した。生年別、保険制度別の被保険者1人当たりの一生涯の医療給付額と負担額を推計し、健保組合では負担と給付が均衡するのは1970年生まれで、それ以降の世代は負担超過になるとした。
富山県医師会は22日の定例代議員会で役員改選を行い、馬瀬大助会長(66)の再任を決めた。定数と同数の立候補だったため、選挙は行わずに選任された。馬瀬氏は3期目。任期は2019年6月の定例代議員会終了まで。
薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会の安全対策調査会は22日、鎮咳薬などとして用いるコデインリン酸塩とジヒドロコデインリン酸塩(コデイン類)、非オピオイド鎮痛剤のトラマドール塩酸塩を含む医療用と一般用の医薬品について、12歳未満小児への使用などを禁忌に位置付ける方針を了承した。
日本慢性期医療協会(日慢協)は22日の総会で、2018年4月に「日本介護医療院協会」を設立する考えを明らかにした。同日付で協会設立に向けた準備委員会を発足させた。
22日の「地域医療構想に関するワーキンググループ(WG)」では、過剰な病床機能に転換しようとする計画があった場合、医療法の解釈に基づく病床「転換」に当たらない事例であっても、調整会議への説明を求める必要があるとの考えを示した。