新専門医制度、都道府県協議会の「役割と責任の明確化を」 日医・今村副会長
日本医師会の今村聡副会長は来年4月の開始を目指して日本専門医機構で検討が進んでいる新専門医制度について、本紙の取材に応えた。地域医療に配慮した仕組みとするためには各都道府県の役割を明らかにし、具体的には都道府県協議会の「役割と責任」を明確にすることが喫緊の課題と強調した。
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日本医師会の今村聡副会長は来年4月の開始を目指して日本専門医機構で検討が進んでいる新専門医制度について、本紙の取材に応えた。地域医療に配慮した仕組みとするためには各都道府県の役割を明らかにし、具体的には都道府県協議会の「役割と責任」を明確にすることが喫緊の課題と強調した。
厚生労働省に次官級ポストの「医務技監」を新設する厚労省設置法改正案は9日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。改正案は近く官報で公布される見通しで、厚労省は国会終了後の幹部人事に間に合うよう、関係政令の準備を進める構えだ。
日本医療安全調査機構は9日、医療事故調査制度の5月の現況をまとめた。医療事故発生の報告は23件(病院22件、診療所1件)で、制度開始後の累計は624件となった。診療科別の主な内訳は、脳神経外科が3件、泌尿器科が3件など。
日本医師会の中川俊男副会長は、じほうの取材に応じ、長期収載品と全く同じ物がオーソライズド・ジェネリック(AG)として販売される場合でも、価格は異なる点を指摘し、長期収載品とAGについての関係性や薬価に対する考え方を中医協で整理すべきだと主張した。
厚生労働省医薬・生活衛生局は8日付の局長通知(薬生発0608第1号)で、医療用医薬品の添付文書の新記載要領を都道府県や関係団体に示した(一部既報)。
厚生労働省の先進医療会議(座長=宮坂信之・東京医科歯科大名誉教授)は8日、先進医療技術審査部会で「先進医療Bとして実施する場合は比較試験を要求すべきではないか」などの指摘があった粒子線治療について、ランダム化比較試験として計画されていなくとも、適切なデザインの試験計画が作成されていれば引き続き先進医療Bとして実施することを了承した。
富士経済は8日、医療分野におけるAI関連の国内市場が2016年の37億円から、2025年には約4.1倍の150億円に拡大するとの予測を発表した。今後、システム用途の拡大や精度の向上が進み、AIによる診断支援システムや類似症例検索システムなどが診療報酬の対象になると予想し「市場の活性化が期待される」とした。
日本医師会は、今国会で成立した次世代医療基盤法(医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律)で規定された「認定匿名加工医療情報作成事業者」(認定事業者)に名乗りを上げる。認定事業者は、患者のカルテ情報や検査結果といった医療情報を匿名加工して研究機関などに提供する役割を担うが、医療情報は極めて機微性の高い個人情報に当たる。
厚生労働省の「公認心理師カリキュラム等検討会」(座長=北村聖・国際医療福祉大医学部長)は8日までに、到達目標や履修科目などを盛り込んだ報告書をまとめた。実習は保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5分野の施設で可能としたが、大学院では医療機関での実習を必須とした。
指先からの採血で血糖値や中性脂肪などを測定できる検体測定室の普及を目指す検体測定室連携協議会は8日、全国の検体測定室数が1500カ所を超えたと発表した。厚生労働省医政局地域医療計画課調べで、1513カ所(2017年5月末時点)としている。
厚生労働省は、添付文書の新しい記載要領の内容を決めた。現行の添文にある「原則禁忌」と「慎重投与」を廃止するほか、新たに「特定の背景を有する患者に関する注意」を設けるなど、項目の統廃合・新設が柱。施行は2019年4月1日。
福祉医療機構は9日付で、医療貸付の利率(固定金利)などを改定する。病院の新築資金と甲種増改築資金(病床不足地域)については、償還期間10年以内は年0.21%とする。
政府は9日の閣議決定に向けて内容を調整している「骨太の方針2017」について、与党の意見を踏まえて、いわゆる参照価格制度に関する記述を削除することを決めた。医療職の「タスクシフティング」「タスクシェアリング」については、十分な議論の上で推進する方針とし、日本語の説明を付け加える。
社会保障審議会・介護給付費分科会(分科会長=田中滋・慶応大名誉教授)は7日、2018年度介護報酬改定に向けて訪問リハビリテーション(訪問リハビリ)などをテーマに議論した。
日本看護協会は7日の通常総会で、福井トシ子常任理事を新会長に選任した。得票数は737票(投票総数=745票)。会長職は1期2年、最長で3期6年まで。同日付で坂本すが会長は退任した。定数3人のうち、2人が改選となる副会長には秋山智弥氏(クリニカルラダー推進委員会委員長)と齋藤訓子常任理事が選ばれた。
今後の在宅医療の在り方を考えていこうと、自民党の国会議員が「在宅医療推進議員連盟」(仮称)を立ち上げる。発起人代表は田村憲久・前厚生労働相。15日に党本部で設立総会を開く。
中医協の入院医療等の調査・評価分科会(分科会長=武藤正樹・国際医療福祉大大学院教授)は7日、2018年度診療報酬改定に向けた16年度調査結果(速報)の報告を踏まえて議論を進めた。
7日の中医協・入院医療等の調査・評価分科会では、退院支援についての調査結果も報告された。退院支援で困難を感じる点を聞いた質問では「患者・家族と面会日等を調整することが難しい」などの回答が多く、委員からはITの活用や、時間外対応をした場合の報酬上の評価などを求める意見があった。
厚生労働省健康局結核感染症課は7日までに「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版」を都道府県に通知(健感発0601第2号)した。
厚生労働省の労働政策審議会は報告書「働き方改革実行計画を踏まえた今後の産業医・産業保健機能の強化について」をまとめ、6日付で塩崎恭久厚生労働相に建議を行った。長時間労働者への就業上の措置に対して、産業医がより的確に関与するための方策を提言している。
特定機能病院のガバナンス強化や医療の広告規制見直しなどを盛り込んだ医療法等改正案は7日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。