日病協新体制始動、中医協委員の後任人事など協議へ 原澤新議長
日本病院団体協議会は4月から、新議長に原澤茂氏(埼玉県済生会川口医療福祉センター総長)、新副議長に山本修一氏(千葉大病院長)がそれぞれ就任し、2018年度診療報酬・介護報酬同時改定を見据えた新しい体制をスタートさせた。原澤新議長、山本新副議長は本紙の取材に応え、10月に中医協委員の任期満了を迎える万代恭嗣氏(日本病院会常任理事)の後任人事についても近く協議を始めたい考えだ。
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日本病院団体協議会は4月から、新議長に原澤茂氏(埼玉県済生会川口医療福祉センター総長)、新副議長に山本修一氏(千葉大病院長)がそれぞれ就任し、2018年度診療報酬・介護報酬同時改定を見据えた新しい体制をスタートさせた。原澤新議長、山本新副議長は本紙の取材に応え、10月に中医協委員の任期満了を迎える万代恭嗣氏(日本病院会常任理事)の後任人事についても近く協議を始めたい考えだ。
厚生労働省は認知症疾患医療センターの設置を推進するため、2017年度から設置要件の一部を改正した。診療所型の要件を弾力化して病院を追加し、「連携型」を新設する。
四病院団体協議会は3月31日、2020年度の初期臨床研修制度の見直しに向け、現在選択必修科目となっている外科と精神科を「必修科目」に変更するよう求める要望書を厚生労働省医政局長に提出した。
日医総研はこのほど公表したワーキングペーパー(WP)「マイナス金利政策1年と医療等への影響」の中で、将来的な金利上昇リスクへの注意を促した。「医療界・医業経営にとって、本当に気を付けなければならないのは、目下のマイナス金利ではなくて、将来的に本当に金利が上昇した時だと思われる」と警鐘を鳴らしている。
介護保険法等改正案を審議した31日の衆院厚生労働委員会で、塩崎恭久厚生労働相は、市町村の自立支援・重度化防止の取り組みを評価するために設ける指標について、介護施設が都合の良い利用者ばかりを集める「クリームスキミング(いいとこ取り)」を招く事態は避けるべきとの認識を示した。
厚生労働省医政局は31日付で、2018年度から始まる第7次医療計画の作成指針を局長通知(医政発0331第57号)として都道府県知事に出した。導入された地域医療構想と一体的に作成する必要性や、急性期、回復期、慢性期までを含めた、一体的で切れ目のない医療提供体制の一層の構築、在宅医療などが柱になっている。
中医協・DPC評価分科会(分科会長=小山信彌・東邦大医学部特任教授)は31日、2018年度診療報酬改定でのDPC制度見直しに向け、医療機関別係数の今後の方向性について議論を進めた。医療機関群は現行の3つの設定を維持するが、機能評価係数Ⅱに対する重み付けについては、Ⅲ群での重み付けは「極めて難しい」との見方でおおむね一致した。一方で、個別係数の後発医薬品係数については、機能評価係数Ⅱから機能評価係数Ⅰの置き換えについて賛否両論があった。
厚生労働省は31日の中医協・DPC評価分科会(分科会長=小山信彌・東邦大特任教授)で、DPC制度の医療機関別係数について今後の対応方針案を示した。医療機関群については、3つの医療機関群を維持する方向性を提示した。
自民党や日本維新の会を中心に超党派の有志議員で構成する「医療産業議員連盟」は30日、勉強会を開催し、中医協で議論されている薬価制度の抜本改革について日本薬剤師会から意見を聴取した。
信州大医学部付属病院を拠点に運営される信州メディカルネットは、事業の継続性を優先した堅実なネットワーク運営方針を掲げる。参加医療機関の利用料を低水準に設定しつつ、実質的にネットワークを支える信大病院をはじめとした情報提供病院にも過度の負担がかからないよう、運営にかかるシステム維持・更新費用や人件費などを極力抑えることで、公的補助金などに依存しないネットワーク事業に取り組んでいる。
厚生労働省は今春にも「医療行為と刑事責任」をテーマにした研究会を発足させる方針だ。そのための「準備会」が30日、東京都内で2回目の会合を開き、来年度以降の研究の進め方を確認した。新たに発足させる研究会では、医療現場や捜査現場の実情、刑法理論を踏まえ、業務上過失致死傷罪(刑法第211条)に該当する医療事故の類型を明らかにすることを目指す。議論はエビデンスに基づき、学術的見地から進める。
政府の経済財政諮問会議(議長=安倍晋三首相)は30日、2018年度予算編成に影響を及ぼす「骨太の方針2017」の策定に向けた議論を始めた。
厚生労働省は30日、2017年度のDPCにおける基礎係数、暫定調整係数、機能評価係数Ⅰ、Ⅱなどを告示した。機能評価係数Ⅱの上位をⅢ群病院が多く占める傾向が続いているほか、医学部新設に伴い国際医療福祉大病院が大学病院本院のⅠ群に加わった。Ⅰ群は82病院、Ⅱ群が140病院、Ⅲ群が1442病院で全体で1664病院。基礎係数はⅠ群が1.1354、Ⅱ群が1.0646、Ⅲ群が1.0296となった。
埼玉県医師会が、医師会立の看護養成所の窮状を訴えている。県内には准看護学校が14校、看護専門学校が12校の合計26校あるものの、全体的な経営状況は、医師会の「持ち出し」がなければ赤字の状態。一方、県内では看護職員不足が続いており、看護養成所の関係者は「地域医療を守るためには看護職員の養成は欠かせない。その使命感だけで続けている」と話す。
厚生労働省は30日、社会保障審議会・介護給付費分科会の介護事業経営調査委員会(委員長=田中滋・慶応大名誉教授)に、2016年度介護従事者処遇状況等調査の結果を示した。介護職員処遇改善加算を取得している施設・事業所の常勤介護職員(月給)の平均給与額は前年と比較して9530円増加した。
厚生労働省の「保険者による健診・保健指導等に関する検討会」(座長=多田羅浩三・日本公衆衛生協会長)は30日、第3期実施計画期間である2018~23年度の特定健診・保健指導の運用方法の詳細を整理した。
政府の働き方改革実現会議が「働き方改革実行計画」を取りまとめたことを受け、日本医師会の横倉義武会長は29日に記者会見し、医師の時間外労働規制の具体的な在り方や、労働時間の短縮策などについて、今後、日医内部で議論していく考えを示した。
日本医師会の横倉義武会長は29日、塩崎恭久厚生労働相と会談し、地域医療介護総合確保基金に関して7項目の要望を行った。同基金の医療分を大幅に増額し、補正予算による対応を含めて事業区分Ⅱ・Ⅲの充実を図るよう求めている。同日、横倉会長が記者会見で明らかにした。
日本病院会の堺常雄会長、全日本病院協会の西澤寛俊会長は29日、政府の働き方改革実現会議がまとめた「働き方改革実行計画」について本紙の取材に応じた。
中医協総会は29日、2018年度診療報酬改定に向けて調剤報酬を取り上げた。16年度診療報酬改定で新設した「かかりつけ薬剤師指導料」(1回につき70点)と「かかりつけ薬剤師包括管理料」(1回につき270点)などを巡り、かかりつけ薬剤師の果たす機能が議論の焦点となった。
中医協総会(会長=田辺国昭・東京大大学院教授)は29日、2018年度診療報酬改定に向けて外来医療の課題について議論を進めた。支払い側からは、生活習慣病の医学管理に係る診療報酬の評価について「アウトカム評価」の導入を検討すべきとの意見が出た。