



[看護] 医療機関への経営支援策を緊急要望 日本看護協会
日本看護協会は、2025年度の補正予算で物価高騰や賃金上昇に苦しむ医療機関への経営支援策を求める「緊急要望」を厚生労働省に提出した。緊急要望では、26年度の診療報酬改定での十分な改定率の確保も求めている<doc22082page3>。 緊急要望は、福岡資麿厚労相や森光敬子医政局長、間隆一郎保険局長に宛てたもので、秋山智弥会長が7日提出した。 日看協によると、受け取った森光氏は「診療報酬改定、補正予算共に上げていく基調に持っていく必要がある」と応じた。また、間氏は「賃上げや業務効率化など...

[診療報酬] 急性期拠点機能の加算「柔軟に手直しを」 中医協・総会
中央社会保険医療協議会・総会は8日の会合で、2026年度の診療報酬改定に向けて「総合入院体制加算」と「急性期充実体制加算」の評価の在り方を議論し、診療側の江澤和彦委員(日本医師会常任理事)が柔軟に手直しを行うよう求めた<doc21980page58>。 これらはいずれも急性期の拠点的な機能への評価とされている。ただ、類似しているが異なる施設基準が設定されているなど複雑な評価となっている。そのため厚生労働省は、この日の総会で、類似した両加算の在り方を26年度改定の論点に挙げた<do...

[医療提供体制] 医療機関の倒産、25年度上半期で31件 帝国データ
帝国データバンクは8日、2025年度上半期(4-9月)に倒産した医療機関は31件だったと発表した。診療所や歯科医院の倒産が相次いだ24年度上半期の倒産件数を3件上回り、過去最多のペースで推移している。 31件の内訳は、病院5件、診療所12件、歯科医院14件。前年度同期よりも病院が1件、歯科医院が2件多い。 帝国データバンクによると、25年に入り病院の倒産がすでに10件発生している。年間の病院の倒産件数が2桁に達したのは、リーマンショックの影響を受けた10年の13件以来15年ぶりで、過去最多の倒産件...

[診療報酬] 26年度改定、「急性期入院医療」などテーマに議論 中医協総会
中央社会保険医療協議会・総会が8日に開催され、2026年度診療報酬改定に向け「急性期入院医療」「高度急性期入院医療」をテーマに議論した。「急性期一般入院基本料」では、「急性期における病院機能を踏まえた評価のあり方」が論点に挙がった。 厚生労働省は、急性期一般入院基本料では、平均在院日数や重症度、医療・看護必要度などにより病棟の機能を評価しているが、同じ入院料を算定している病院でも、救急搬送件数や手術件数、医師数、収支構造などに差があるとして、これを論点として提示した<doc21980page...

[診療報酬] 消費税の補てん率計算での「誤り」を公表し修正 厚労省が陳謝
厚生労働省は8日に開催された、中央社会保険医療協議会「医療機関等における消費税負担に関する分科会」において、消費税に係る補てん率の計算で2020年度から22年度の計算に誤りがあったことを公表し、陳謝した<doc21969page3>。 医療機関などが仕入れにおいて負担する消費税(控除対象外消費税)は、過去消費税導入(1989年)・引上げ(1997年、14年、19年)時にそれぞれ、診療報酬へ上乗せすることで補てんが行われた<doc21970page2>。 厚労省が明らかにした...




[医療DX] DXが医療現場の「見えない壁」を壊す!~情報共有と心理的安全性でチームを一つに~
「他部署が何をしているのか、よく分からない」「先生に聞きたいことがあっても、タイミングが合わずに後回しになってしまう」「他職種の意見を聞きたいのに、誰にどう相談すればいいのか分からない」多職種が連携して患者さんを支える病院にとって、こうした“見えない壁”は珍しくありません。組織図も業務も縦割りになりがちな医療現場では、情報が必要なときにすぐ届かない、職種を超えた 相談の場がない、といった課題が日常的に発生しています。DXの力を使えば、この“見えない壁”...

麻疹・風疹ワクチン定期接種「積極勧奨を」 厚労省が要請
厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部は3日付で、麻疹・風疹ワクチン定期接種の接種率向上のため、対象者に積極的な接種勧奨を行うよう求める通知を都道府県などに発出した。 2024年度の定期接種の接種率......

抗微生物薬「手引き」第4版を大筋了承 厚労省小委
厚生労働省の「薬剤耐性(AMR)に関する小委員会」は8日、現在改訂を進めている「抗微生物薬適正使用の手引き」第4版の内容を大筋で了承した。医科の外来編には、対象となる医療従事者の一覧表や、在宅におけ......

「睡眠薬の適正使用・休薬GL」改訂へ 日本睡眠学会
日本睡眠学会の内村直尚理事長は7日、大正製薬が後援する「生命科学フォーラム」で、「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン(GL)」の改訂に取り組んでいることを説明した。2014年以降に登場......

平均乖離率、前年より圧縮か 9月末妥結状況、卸関係者の感触
じほうが9月末の価格交渉の妥結状況を取材したところ、複数の医薬品卸関係者が「2025年度上期(4~9月)は、前年度同期と比べ、医薬品全品目の加重平均の値引き率を圧縮することができた」との感触を示した......


循環器病「支援センター」、予算にばらつき 都道府県間でサービス格差に懸念
循環器病患者支援の中核として国が整備を進める「脳卒中・心臓病等総合支援センター」が今年度、全都道府県に設置された。ただ、都道府県間で予算に大きなばらつきがあり、予算が不十分なことで適切な事業実施が困......

介護の感染対策向上加算、「年度に1回」の研修参加で可
厚生労働省老健局は7日までに発出した事務連絡で、2024年度介護報酬改定で新設された「高齢者施設等感染対策向上加算(Ⅰ)」の算定要件に関する解釈を示した。感染症対策で一定の要件を満たす医療機関や地域......

規制強化で「本人の選択」重視 有料ホームで厚労相
福岡資麿厚生労働相は7日の閣議後会見で、登録制の導入など規制強化する方針を示している有料老人ホームに言及。運営・サービスの透明性や質を確保し「高齢者本人の選択に基づき利用されることが重要だ」と述べた......

今年度上半期の特養、収支「減」が3割超 WAM調査
福祉医療機構(WAM)が7日までに発表した「社会福祉法人経営動向調査」によると、特別養護老人ホームの今年度上半期(4~9月)収支が前年度同期より「減少した」と回答したのは31.1%だった。「増加した......

医業収益DI、一般病院は横ばい WAM、9月調査
福祉医療機構は7日までに、2025年9月の病院経営動向調査の結果を公表した。医業収益のDI(景気変動の判断指標)は、一般病院が10で、6月の前回調査から横ばいだった。療養型病院はマイナス2(9ポイン......