[医療改革] 春の建議、診療所を含む外来機能の転換・集約を 財政審
財政制度等審議会が21日にまとめた国の財政運営に関する提言(春の建議)では、人口に占めるCTなど医療機器の台数が日本では諸外国と比べて極めて多いとするデータを示し、効率的に医療を提供するため、診療所を含む外来の医療機能の転換・集約を地域の実情に応じて推進していくべきだと主張した<doc14846page66>。政府が6月にも閣議決定する骨太方針への反映を目指す。 財政審の建議では、診療所は医師が1人で運営するケースが多いことも指摘した。そうした診療所では、医師が複数いる診療所に比べて事...
[介護] 居宅介護支援への利用者負担の導入を提言 財政審
財政制度等審議会が21日に取りまとめた「春の建議」では、居宅介護支援に利用者負担を導入し、利用者から質の高いケアマネジメントが選ばれる仕組みにするよう求めた<doc14846page92>。 居宅介護支援の費用は現在、利用者に負担を求めていないが、財政審の建議では介護保険制度が創設されてから20年以上が経ち、ケアマネジメントに関するサービスの利用が定着していると指摘した<doc14846page91>。 その上で、本来なら利用者が負担すべきケアマネジメントの費用を現役世代の...
[医療改革] 診療所の報酬適正化を提言、春の建議を取りまとめ 財政審
財政制度等審議会は21日、国の財政運営に関する提言「我が国の財政運営の進むべき方向」(春の建議)を取りまとめ、鈴木俊一財務相に提出した。医療分野では、診療所の地域偏在を解消するため、診療所に対する報酬の適正化や、診療報酬を地域別に設定する仕組みの将来的な導入の検討を求めた<doc14846page76>。 その上で、財政審の提言では、当面の措置として、診療所が過剰な地域では診療報酬の1点当たりの単価を先行して引き下げ、それによる財源を活用して医師が不足している地域での対策を強化するべき...
[救急医療] 24年5月13日-5月19日の熱中症による救急搬送は615人
消防庁が21日に公表した5月13日-5月19日の「熱中症による救急搬送人員(速報値)」によると、熱中症による救急搬送人員は615人<doc14836page1>。前年同時期(1,357人)と比べ742人減少した<doc14836page2>。4月29日からの累計は1,614人<doc14836page3>。 年齢区分別の搬送人員と構成比は、乳幼児(生後28日以上7歳未満)4人(0.7%)、少年(7歳以上18歳未満)129人(21.0%)、成人(18歳以上65歳未...
精神保健医療、今後の対応で議論開始 法施行踏まえ、厚労省検討会
厚生労働省は20日、「精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会」の初会合を開いた。改正精神保健福祉法の4月の全面施行を踏まえ、これまでの取り組みを振り返りつつ、今後の対応を議論する。 2022......
薬価差偏在の調査実施へ 流改懇、代行業の取引実態も把握
厚生労働省の「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」(流改懇、座長=三村優美子・青山学院大名誉教授)は20日、流通改善ガイドライン(GL)の改訂による効果検証とさらなる流通改善に向けた方策につなげる......
中間年改定、「廃止」または「見直し」 自民・厚労議員
今夏の「骨太の方針2024」に向け、中間年改定に対する自民党・厚生労働関係議員の意見が廃止あるいは見直しのトーンで一致してきた。「製薬産業政策に関する勉強会」(衛藤勉強会、衛藤晟一会長)が20日、「......
医師偏在解決へ、地域別診療報酬の活用を 財政審「春の建議」
財務省の財政制度等審議会(会長=十倉雅和・経団連会長)は21日、「骨太の方針2024」を視野に入れた「春の建議」をまとめ、鈴木俊一財務相に提出した。医師偏在は「自由開業医制の下で生じている根深い課題......
【感染症アラート・本格的な流行】A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)、咽頭結膜熱など4つ(感染症・予防接種ナビ)
感染症・予防接種ナビでは、過去5年間の全国47都道府県の定点あたり報告数(厚生労働省・国立感染症研究所IDWR週報)の値の95%に相当するパーセンタイル点を超える値を本格的な流行として、感染症アラー...
出産保険適用、「利点・課題踏まえ検討を」 武見厚労相
武見敬三厚生労働相は21日の閣議後会見で、出産費用の保険適用について「サービスの質が確保されるメリットがある一方で、全国一律の診療報酬による評価で、かえって妊婦の選択の幅を狭めることになってはいけな......
卵子と精子のもと大量作製 京大、iPS細胞使い
京都大の斎藤通紀教授らの研究チームが、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用し、卵子と精子のもとになる細胞を大量に作製することに成功したと、20日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。培養当初の......
副会長に釜萢氏、常任理事に松岡氏・藤原氏 日医・松本キャビネット
6月22日の日本医師会長選に当たって、現職として立候補する松本吉郎氏が推薦する執行部のキャビネットが分かった。副会長候補(3人)として、退任を表明した現職の猪口雄二氏に代わり、来年夏の参院選に出馬す......
「ベア評価料Ⅰ」の届け出、6月21日まで延長 厚労省が特例対応
2024年度診療報酬改定の6月施行を前に、厚生労働省は20日、「ベースアップ(ベア)評価料」に関するオンラインセミナーを開いた。伊原和人保険局長は、ベア評価料Ⅰ(外来・在宅、歯科外来・在宅、訪問看護......
専門医機構の次期役員、来月28日に決定へ
日本専門医機構は6月28日の社員総会で、役員の任期満了に伴う改選を行う。新体制は7月1日に公表予定だ。今月20日の会見で、改選のスケジュールを説明した。 機構は1月に理事・監事選考委員会を立ち上げ、......
「臨床研究医コース」の活性化へ、研究奨励賞も 専門医機構
日本専門医機構の渡辺毅理事長は20日の会見で、応募が低調な「臨床研究医コース」の活性化に向けて、今年度以降、研究の場所を拡大し、地域枠からの参加を認める方針を示した。コースの認知度を高めるため、来年......
MCI、疾患修飾薬の治療も「重要」 東大・岩坪氏、自民勉強会で
自民党の「『MCI』(軽度認知障害)に関する勉強会」(木原誠二会長)は20日、MCIの診断と治療をテーマに、岩坪威・東京大大学院教授の話を聞いた。岩坪氏は、MCIの原因の約6割はアルツハイマー病が占......
介護サービス、「国庫負担を増やすべき」 7団体が要望書
介護関連の7団体は20日、介護サービスに要する負担を利用者や被保険者に転嫁せず、国庫負担を増やして対応すべき、と主張する要望書をまとめた。この日、国会議員との懇談会を開き、要望の実現を訴えた。 まと......
日医、役員改選を公示 届け出は来月1日まで
日本医師会は20日、会長選を含めて、役員改選を公示した。届け出は、来月1日午後5時まで受け付ける。来月22日の日医定例代議員会で改選を行う。 公示したのは、▽会長選(定数1)▽副会長選(定数3)▽常......