「重症度、医療・看護必要度」据え置きを 18年度改定へ日病が要望書
日本病院会は1日、2018年度診療報酬改定に向けた要望書を厚生労働省の鈴木俊彦保険局長に提出した。一般病棟入院基本料7対1について、16年度改定で重症度、医療・看護必要度を見直したことを踏まえ、現状に据え置くことを要望した。
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日本病院会は1日、2018年度診療報酬改定に向けた要望書を厚生労働省の鈴木俊彦保険局長に提出した。一般病棟入院基本料7対1について、16年度改定で重症度、医療・看護必要度を見直したことを踏まえ、現状に据え置くことを要望した。
DPC評価分科会(分科会長=山本修一・千葉大病院長)は1日、医療機関群Ⅰ群およびⅡ群に対する機能評価係数Ⅱの重み付けについて議論したが、慎重論が大勢を占め、2018年度診療報酬改定での実施を見送る方向性を確認した。分科会は11月にも議論の結果をまとめ、中医協の基本問題小委員会や総会に報告する。
中医協・DPC評価分科会は1日、機能評価係数Ⅱの救急医療係数について、「救急医療管理加算」の患者要件を基準として評価していることが適切か議論した。精緻化を求める意見もあったが、中医協・入院医療等の調査・評価分科会で同加算について調査しているため、調査結果を踏まえて、あらためて議論することとした。
厚生労働省は今月30日まで「感染症危機管理専門家養成プログラム」の4期生を募集している。国内外で感染症危機管理に対応する能力を備えた専門家を養成するための研修PG。対象となるのは日本の医師免許を取得し、卒後臨床研修を含め約5年相当の臨床能力を有する、英語力を備えた日本人。
全日本民主医療機関連合会(民医連)は1日、「総合診療領域のプログラム(PG)審査の開始に当たっての緊急要望」を公表した。
加藤勝信厚生労働相は1日の閣議後会見で、性同一性障害と診断された被保険者の保険証について、8月31日付で氏名欄に「通称名」の記載を認める旨の通知を出した意図について説明した。
厚生労働省保険局保険課などは8月31日付で、被保険者証の氏名表記に関する通知(保保発0831第3号ほか)を都道府県や全国健康保険協会、健康保険組合などに発出した。
公明党は認知症対策推進本部(古屋範子本部長)を立ち上げ、31日の第1回会合で厚生労働省を含めた7府省庁に対し、認知症対策の現状などをヒアリングした。
厚生労働省は31日、2017年6月末の医療施設動態調査(概数)を発表した。病院全体の病床数は155万8424床で、前月から187床減少した。病床別では療養病床が263床減少した。
日本看護学校協議会は29日付で、2018年度予算に関する要望書を加藤勝信厚生労働相らに提出した。看護師等養成施設運営費補助金の確保のほか、実習指導教員確保のための補助制度新設などを要望した。
厚生労働省は31日、2016年度介護給付費等実態調査の結果を公表した。16年5月審査分から17年4月審査分の1年間に、介護サービスと介護予防サービスを利用した年間実受給者数は、前年度比8万7100人(1.4%)増の613万8100人で過去最高だった。
厚生労働省は2018年度に「早期に可能な偏在対策」として、医師不足地域で働く医師の勤務環境を改善する。へき地医療拠点病院からへき地診療所への代替医師派遣で国庫補助を活用している現在のスキームを応用し「へき地医療拠点病院以外の医師派遣可能な病院から、へき地以外の医師不足地域へ代替医師を派遣する」取り組みを進める。モデル事業になるため希望地域が手挙げをし、そこから事業規模に応じて対象を決める。
日医総研はワーキングペーパー(WP)「ICTを利用した全国地域医療連携の概況(2016年度版)」を公表した。導入済みの地域医療連携システムを更改する際の費用負担(複数回答あり)は、219カ所のうち119カ所(54.3%)が未定と回答。国や自治体からの公的資金で賄う(58カ所、26.5%)、サービス利用料金などの収入より負担(48カ所、21.9%)が続いた。
全国健康保険協会(協会けんぽ)は、9月末で退任する小林剛理事長の後任に、安藤伸樹・日本通運健康保険組合理事長を充てる人事を固めた。
再生医療安全性確保法違反の容疑で民間の臍帯血販売業者と臍帯血を投与した医師が逮捕された事件で、日本医師会の横倉義武会長は30日に声明を発表した。
中医協の支払い側委員を務める幸野庄司氏(健保連理事)は2018年度診療報酬改定に向けた入院医療について本紙の取材に応じ、一般病棟入院基本料7対1等の重症度、医療・看護必要度の測定方法・測定項目について、DPCデータとの相関などの検証を早急に進める必要があるとの考えを示した。
日本医療安全調査機構は30日、「医療事故調査・支援事業運営委員会」を開き、医療事故調査制度の現況について議論した。
厚生労働省医政局の看護課は2018年度予算概算要求で、看護師特定行為研修に関する研修機関の設置や運用の支援に3億5200万円を計上した。
日本アルトマークは30日、がん対策推進基本計画に基づき提供体制の整備が進められている緩和ケアに関連する診療料の算定状況(2017年6月時点)の調査結果を発表した。緩和ケア病棟入院料を算定しているのは387病院で、一般病院全体(7383病院)の5.2%にとどまった。
厚生労働省の介護関連の2018年度予算の概算要求額は、3兆865億円(前年度比3.5%増)となった。そのうち老健局が計上したのは2兆6778億円(4.1%増)。新規事業として、介護事業所における生産性向上推進事業や自立支援・重度化防止に向けた科学的介護データ提供用データベース構築等事業を盛り込んだ。
日本医療安全調査機構は29日、「医療事故の再発防止に向けた提言」の第2号として「急性肺血栓塞栓症に係る死亡事例の分析」を公表した。急性肺血栓塞栓症が強く疑われたり、診断が確定した場合は、直ちに抗凝固療法(ヘパリン単回静脈内投与)を検討することなどを提言している。